緑内障の予防や進行防止に役立つ栄養素や食品

(2016年9月) 以下は、Kaiser Permanente(米国)の医師である Amish Doshi 医学博士によるアドバイスです。

緑内障の予防

野菜と果物を積極的に食べると良い。 野菜や果物には眼の健康全般に有益となるカロテノイド類が豊富に含まれている。 特に、アブラナ科の野菜(ブロッコリー・青梗菜・キャベツ・カリフラワーなど)・ホウレン草・セロリ・人参・桃・ラディッシュ・サヤインゲンなどが眼の健康に良い。

特に緑内障のリスク低下に有効なのは、ビタミンAとビタミンCを豊富に含む野菜や果物であると思われる。

食事だけではビタミンやミネラルが不足する場合にはサプリメントを利用すると良い。 ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、マグネシウム、カルシウム、亜鉛などのサプリメントを利用すると良いと思われるが、ビタミンのサプリメントが緑内障の予防に有効であるという確たるデータは存在しない。 どの栄養素が足りていないか判断がつかない場合には、マルチビタミンのサプリメントを服用することをお勧めする。

緑内障の進行防止

緑内障による視神経の損傷には酸化ストレスが関与しているので、損傷の拡大を防ぐには抗酸化物質が有効であると考えられる。 抗酸化物質を含有する食品としては、ザクロ、ビルベリー、アサイーベリー、クランベリー、ダークチョコレート、紅茶、緑茶、トマト(リコピン)、緑黄色野菜(ケールやホウレン草など)が挙げられる。

緑内障患者へのアドバイス

各種の栄養を十分に摂っておくのは健康全般にとって有益であるが、栄養摂取で緑内障を治療できるわけではない。

服用中の処方薬と市販薬および使用しているサプリメントや健康食品のすべてについて眼科医に相談することが大切である。 例えば、緑内障の手術を受けようとする患者がイチョウやビルベリーといった健康食品を摂取していると、手術のときに出血(血が止まらない)のリスクが増加する。

食生活・運動・生活習慣と緑内障の関係について疑問がある場合には眼科医に相談すると良い。