膝の痛みにグルコサミンは効果が無い

(2014年3月) "Arthritis & Rheumatology" 誌に掲載された米国の研究によると、膝の慢性痛にグルコサミンのサプリメントは効果が無いようです。 グルコサミンに、軟骨の破壊を抑制する効果も、膝骨髄の損傷("knee bone marrow lesions" 変形性膝関節症の痛みの原因だと考えられている)を改善する効果も見られなかったのです。

研究の方法

片方または両方の膝に軽度~中程度の慢性痛がある男女201人を被験者とする二重盲検試験を行いました。 被験者を2つのグループに分けて、一方のグループにはレモネード(人工甘味料を使用したもの)に溶かしたグルコサミン塩酸塩を1日あたり 1,500mgを、そしてもう一方のグループにはプラシーボを、それぞれ24週間にわたって摂取してもらいました。 軟骨の損傷度合いは、MRI(磁気共鳴映像装置)を用いて調べました。

結果

グルコサミンを服用したグループとプラシーボを服用したグループとで、軟骨の損傷の度合いに違いがありませんでした。 グルコサミンを服用したグループでは、膝骨髄の損傷に変化が無かったケースが70%、悪化したケースが18%、改善したケースが10%でしたが、プラシーボを服用したグループの方が膝骨髄の損傷が改善したケースが多かったほどでした。

また、グルコサミンの服用によって、尿中の CTX-II(Ⅱ型コラーゲン C-テロペプチド)の量は減っていませんでした。 CTX-II は、軟骨が破壊されていることを示す指標です。(グルコサミンを服用しても軟骨の破壊が抑制されないということでしょう)

コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の結果からは、膝に慢性痛がある人がグルコサミンのサプリメントを服用しても、①膝軟骨の損傷の緩和、②痛みの軽減、および③膝機能の改善のいずれにも効果が無いと考えられます」
資金提供
この研究には、コカ・コーラ社や、米国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所などが資金を提供しています。