Tetsuya Kuwano et al. "Dietary intake of glucono-δ-lactone attenuates skin inflammation and contributes to maintaining skin condition"
グルコノδラクトン(GDL)はワインや蜂蜜などの食品中に自然に存在する物質で、食品添加物として幅広く利用されています。 Wikipedia によると、GDLは特に蜂蜜に豊富に含まれており「蜂蜜酸」という別名があるほどです。
研究の方法
健康な日本人女性40名を被験者とするランダム化比較試験を行いました。
試験では40名を2つのグループに分けて、一方のグループにはGDLを1日あたり 2,000mg、そして、もう一方のグループにはプラシーボ(GDLに似ているがGDLではなく人体になんの影響もない何か)を半年間にわたり摂取してもらいました。
結果
GDLを摂取し続けたグループとプラシーボのグループのあいだで、半年間における経表皮水分喪失(皮膚が痛んでいると増大する)の変化に統計学的に有意な差が見られました(GDLのグループでは半年間のうちに経表皮水分喪失が改善されていたということでしょう)。
さらに、GDLのグループは半年前に比べて顔色の明るさが1.6%増加し、皮膚の柔軟性が5.4%向上していました。
おまけに、GDLのグループでは紫外線B波による紅斑(日焼け)と色素形成が抑制されていました。