ブドウ糖と果糖では健康への影響が異なる

(2017年1月) バルセロナ大学などの研究チームがネズミに糖類を与えるという実験を行った結果が"Heart and Circulatory Physiology" 誌に掲載されています。

実験の方法
メスのネズミを次の3つのグループに分けて2ヶ月間を過ごさせました:
  1. 普通のエサを食べるだけのグループ(コントロール・グループ)
  2. 普通のエサに加えてブドウ糖の溶液を与えられるグループ。
  3. 普通のエサに加えての果糖の溶液を与えられるグループ。

ネズミに与えられたブドウ糖・果糖の量と期間は、ヒトが6年間にわたり大量の糖類を摂り続けるのに相当するものでした。

結果
コントロール・グループに比べてブドウ糖のグループは摂取カロリーが多くなりましたが、果糖のグループはブドウ糖のグループよりも摂取カロリー(*)が多くなりました。
(*) 普通のエサで摂るカロリーと糖類の溶液で摂るカロリーの合計。 固形のエサで摂るカロリーは果糖グループのほうが多かったが、糖類溶液で摂るカロリーはブドウ糖のグループのほうが多く、エサと糖類溶液の摂取カロリーの合計もブドウ糖のグループのほうが多かった。
それにも関わらず、体重の増加幅と代謝・血管の状態悪化(*)の程度において、果糖のグループがブドウ糖のグループを上回っていました。
(*) 中性脂肪の増加、肝臓重量の増加、肝臓における脂肪燃焼量の減少(脂肪肝の一因)、大動脈の柔軟性(血圧に影響する)の低下など。