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低グリセミック食を続けても血圧・コレステロール・インスリン感受性は改善されない

(2014年12月) グリセミック指数が高いバナナやパスタなどの食品は、心臓の健康に悪いとか糖尿病のリスクを上げるなどといわれていますが、"Journal of the American Medical Association" に掲載されたジョンズ・ホプキンス大学などの研究によるとそうでもなさそうです。

研究の方法

この研究では、肥満で血圧が高い米国人163人(女性51%、黒人52%)を4つのグループに分けて、グループごとに異なる食事を5週間続けてもらうという臨床試験を行いました。 それぞれの食事は、カロリーは同じでしたが炭水化物/脂肪の比率とグリセミック指数は異なっていました。

1日あたり3回の食事はいずれも研究チームが用意しました。 5週間後には、各グループの食事を別種のものに切り替えました(そしてさらに5週間続けたのでしょう)。

結果

被験者の①血圧、②インスリン感受性、および③心臓の健康に関与する HDL(善玉)コレステロール・LDL(悪玉)コレステロール・トリグリセライド(中性脂肪)の血中量を試験期間(各5週間)の前後で検査したところ、①~③のいずれについてもグリセミック指数の高低による違いがほとんどありませんでした。

研究者は次のように述べています:
「この結果には本当に驚きました。 低グリセミック指数の食事によっても、心臓疾患の主要リスク要因(血圧とコレステロール)は改善されておらず、糖尿病予防の効果も見られなかったのです」
他の研究の調査

さらに、低グリセミック指数の食品のダイエットへの効果を調べた他の複数の研究の結果を調べてみたところ、それらはまちまちでした。 つまり、低グリセミック指数の食品がダイエットに有効かどうか現時点では明確ではないということです。

研究者は次のようにアドバイスしています:
「(グリセミック指数などという難しいことは気にせずに)誰でも知っている基本的なところに立ち返りましょう。 すなわち、①砂糖の入った飲み物を飲まない、②果物・野菜・全粒穀物を積極的に食べる、③甘いものや、塩、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を大量に含む食品を控えるということです」