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「えー、①まさかあの人が②そんなことを!?」

(2014年8月) "PLoS ONE" に掲載された英国の研究によると、ゴシップを耳にした人がそれを他人に伝える気になるには2つの要素が必要だと考えられます。

1つは、ゴシップの登場人物が自分たちが知っていて興味を抱いている人(例えば、著名人や共通の知人)であるということ。 そしてもう1つが、ゴシップにおける出来事がゴシップ登場人物に似つかわしくないコトであるということです。

この2点は当たり前のことのように思いますが、今回の研究では、この2つが組み合わさったときにゴシップの拡散力が飛躍的に増加することが明らかになりました。 つまり、有名人がその人にしては意外な行為をしたときに、ゴシップが爆発的に拡散するというわけです。

例えば、犬好きで有名な著名人である荒川静香、志村けん、よゐこ浜口で対比してみましょう。

まず仮に、この3人が飼っている犬に噛まれたという事件があった場合。 いずれもゴシップとしては、あまり面白くありません。 犬が人を噛むのは珍しくない出来事だからです。

逆に、この3人が飼っている犬を噛んだという事件があった場合ですが、今回の研究によれば、その場合にも誰が噛んだかによってゴシップとしてのニュースバリューに差があります。

最もニュースバリューがあるのは荒川静香が犬を噛んだという場合でしょう。 この3人の中では最も、犬を噛みそうに無いイメージがあるためです。 そして、最もニュースバリューが無いのはよゐこ浜口。 同じお笑い芸人であっても、志村けんよりも変なことをしてウケを狙いそうなイメージがあるためです。

研究グループは次のように述べています:
「知人(テレビなどを通じて間接的に知っている著名人も含む)の最近の行為に関する新しい情報を受け取ることによって自分たちの評判システム(reputation systems)を維持するというのが、ゴシップの主要な機能の1つであるのかもしれません」
研究の概要
この研究では、架空の話を複数作って、そこに著名人100人(ベッカム夫妻やオバマ大統領夫妻など)と、コニー・シャノンやオハラ夫妻などの無名の人(研究者の近所の人?)を交代で登場させました。

「架空の話」として用いたのは、妊娠した、公衆の面前で喧嘩した、違法薬物の使用で逮捕された、コーヒーを飲んだ、食料品を買ったなどの話でした。

登場人物と架空の話の組み合わせごとに、①その話を友人に伝えたいかどうか、②その人物にその話がありそうかどうか、および③その話によってその人物のイメージが変わったかどうかを被験者に評価させたところ、ゴシップの伝播力が①登場人物のイメージと、②ありそうな話かどうかにより決定されているようでした。

当の著名人にはあり得ないような話であって、当人のイメージが大きく変わるようなゴシップほど「友人に伝えたい」と評価される傾向にあったのです。

したがって今回の話は、「えー、①まさかあの人が②そんなことを!?」 というありがちな台詞1つに集約されます。