痛風患者ではアルツハイマー病のリスクが低下

(2015年3月) "Annals of the Rheumatic Diseases" オンライン版に掲載されたボストン大学などによる研究で、痛風患者はアルツハイマー病になりにくいという結果になりました。

過去の複数の研究で、尿酸に備わる抗酸化作用にパーキンソン病などの神経変性疾患の発症または進行を抑える効果があるのではないかという仮説が立てられてきましたが、この結果からも、痛風(おそらく痛風の原因物質である尿酸)に脳を保護する作用がある可能性が示唆されます。

研究の内容

今回の研究では40才以上の男女370万人(痛風または認知症の患者は除いた)の医療記録を分析しました。

平均で5年間の追跡期間中に、痛風患者のグループ(平均年齢65才)では 59,224人中309人がアルツハイマー病を発症したのに対して、痛風ではない男女のグループでは 238,805人中 1,942人がアルツハイマー病を発症しました。

年齢・性別・BMI・社会経済的状態(収入、職業、学歴など)・生活習慣・心臓疾患の病歴などの要因を考慮すると、痛風患者は一般に比べてアルツハイマー病になるリスクが24%低いという結果になりました。