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痛風にビタミンCは有効か?

ビタミンCが500mgでは効果が無い

"Arthritis & Rheumatism" 誌(2013年5月)に掲載されたニュージーランドの研究によると、ビタミンC(アスコルビン酸)による尿酸減少量は臨床的に有意となるほどではありません。

ビタミンCのサプリメントだけを用いてもアロプリノールとの組み合わせても、痛風患者の尿酸値に若干の影響を与えるだけだったのです。

研究の方法

この研究では、尿酸値が 0.36 mmol/L(6 mg/100 mL)を超える痛風患者40人を被験者とする臨床試験を行いました。

半数にあたる20人は既にアロプリノールを服用中であったので、これに加えてビタミンC(500mg /日)を服用するか、あるいはアロプリノールの用量を増やしてもらいました。 残りの患者20人はアロプリノールを服用しておらず、こちらの20人にはアロプリノールまたはビタミンC(500mg/日)の服用を開始してもらいました。

そして服用開始から8週間後に、これら40人の患者たちのビタミンC、クレアチニン、および尿酸の血中濃度を計測し、服用開始前に計測していた数値と比較しました。

結果
ビタミンCの血中量は増加していたものの、尿酸値の減少量は臨床的に有意というには不十分でした。

いずれのグループでも、ビタミンCよりもアロプリノールのほうが尿酸値を減らすうえで有効だったのです。(アロプリノールにビタミンCを追加するよりもアロプリノールの用量を増やすほうが良く、そしてビタミンCの服用を開始するよりもアロプリノールの服用を開始するほうが良い結果だった)

コメント
研究者は次のように述べています:
「ビタミンCには痛風の発症リスクを下げる効果はあるかもしれませんが、今回の結果からは(いったん痛風を発症してしまった)痛風患者の尿酸値を下げるための治療薬としてビタミンCが有効であるとは言えません」
ビタミンC が1000mgだと効果がある

一方、ボストン大学が 2009年に発表した研究では、ビタミンCを毎日 1,000mg以上摂っている男性では痛風のリスクが減少するという結果になっています。

研究グループによると、ビタミンCには ①腎臓による尿酸の排出を促進することで尿酸値を減少させる効果と、②炎症を緩和する効果があると考えられます。

研究の内容

こちらの研究は、47,000人の医療従事者の男性を対象に20年間にわたって行われました。 このうち痛風になったのは 1,317人でした。

ビタミンCのサプリメントを摂取していないグループに比べた痛風のリスクが、1日あたり1,000~1,499mgのビタミンCを摂っていたグループでは34%減少し、1,500mgを摂っていたグループでは痛風のリスクが45%減少していました。 これらは、飲酒や食事などのリスク要因を考慮した後の数字です。

ビタミンCの摂取

平均的な1日の食事から得られるビタミンCの量は40mg 程度だそうです。 専門家の話では、サプリメントでビタミンCを摂る場合にも、1,000mg 以下であれば摂り過ぎにはなりません。 1,000mg を超えると下痢などになることがあります。

また、「ビタミンCで男性の腎結石のリスクが二倍になる」によると、1日あたり 1,000mg程度のビタミンCでも腎結石のリスクが2倍になります。