グレープフルーツが脂肪の摂り過ぎに有効?

(2014年10月) "PLOS ONE" に掲載されたカリフォルニア大学の研究によると、グレープフルーツのジュースに高脂肪食の悪影響を軽減する効果があるかもしれません。 過去にも同じような研究が複数行われていますが、今回の研究はそれらよりも大規模で高品質です。
この研究は California Grapefruit Growers Cooperative というグレープフルーツの業界団体がスポンサーとなっています。
研究の方法
この研究では、マウスたちを次の6つのグループに分けて高脂肪または低脂肪のエサを与えました:
  1. ブドウ糖を4%、サッカリンを0.15%混ぜた水を飲むグループ(対照群)
  2. 濃度50%の(水で半分に薄めた)グレープフルーツ・ジュースにサッカリンを0.15%混ぜたものを飲むグループ
  3. 濃度25%のグレープフルーツ・ジュースにサッカリンを0.15%混ぜたものを飲むグループ
  4. ナリンジン(グレープフルーツの成分の1つ。苦味の原因)、ブドウ糖4%、およびサッカリン0.15%を混ぜた水を飲むグループ
  5. メトホルミン(糖尿病の薬)、ブドウ糖4%、およびサッカリン0.15%を混ぜた水を飲むグループ
  6. メトホルミン、ブドウ糖4%、およびサッカリン0.15%を濃度50%のグレープフルーツ・ジュースに混ぜたものを飲むグループ

サッカリンは苦味を消すためにを添加ました。 グレープフルーツ・ジュースはいずれも、果肉が含まれていないクリア・タイプのものを用いました。

結果
グレープフルーツ・ジュースを飲んだ上で高脂肪のエサを食べたグループは、対照群に比べて体重の増加が18%少なかっただけでなく血糖値も13~17%低下していました。 研究者は「グレープフルーツ・ジュースにメトホルミンと同程度に血糖値を下げる効果が認められた」と述べています。
ナリンジンを投与したグループでも体重は減少していなかったことから、グレープフルーツ・ジュースによる体重減少はナリンジン以外のグレープフルーツの他の成分によるものだと思われます。

グレープフルーツ・ジュースを飲んだ上で高脂肪のエサを食べたグループではさらに、体内のインスリンの量も3倍少なくなっていました。 インスリンが少ないということは、インスリン感受性が高いということです。 インスリン感受性の低下は2型糖尿病の前兆です。

マウスに低脂肪食を与えた場合にはグレープフルーツ・ジュースの効果は薄く、インスリンの量は2倍少なくなるだけで体重やその他の代謝状態にも有意な変化はありませんでした。