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都会の中の緑が豊かな場所でひとときを過ごすのが心臓・血管の健康に有益

(2017年8月) "Environmental Research" 誌に掲載された国立健康福祉研究所(フィンランド)や森林研究・整備機構(日本)の研究によると、公園など都会に存在する緑地でひとときを過ごすのが心臓や血管の健康にとって有益であるようです。

研究の方法

フィンランドに住む36人の女性(平均年齢46才)を次の3つのグループに分けて、数十分間にわたり座って風景を眺めたり散歩したりしてもらいました:
  1. 都市の中の森林エリア(*)を訪れるグループ
  2. 緑豊かな公園(†)を訪れるグループ
  3. 建物ばかりのエリアを訪れるグループ

(*) Keskuspuisto と呼ばれる長さ10kmの森林エリア。(Google Map

(†) Alppipuisto と呼ばれる公園。 森林エリアの南方に存在する。(Google Map

そして、それぞれのエリアを訪れている最中の女性たちの血圧・心拍数・心拍変動と、各エリアの大気汚染や騒音の程度を調べました。

結果

建物ばかりのエリアを訪れたグループ3に比べて、緑が豊かなエリアを訪れたグループ1および2は、血圧が低く心拍数が少なく心拍変動が高く(*)なりました。
(*) 血圧が低かったのは座って過ごしたときのみ。 心拍変動が高いのはリラックスしているということ。

解説

緑が豊かなエリアが心臓・血管の健康に及ぼす効果には、グリーン・エリアにおける大気汚染物質や騒音の少なさが寄与していると考えられますが、それ以外にも何らかの要因(自然に触れることそれ自体など)が関わっていると思われます。

グリーン・エリアを健康増進に実際的に活用するうえで、どの程度の頻度でグリーン・エリアを訪れる必要があるのかについては今後の研究で調べる必要があります。 今回の被験者は大部分が、普段からグリーン・エリアに親しんでいる人たちでした。

研究チームは「健康のために訪れる緑地は大きなものが良い」と述べています。 緑地が狭いと、緑地の中心部であっても騒音や大気汚染の源である道路から十分に離れることができないためです。