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緑茶を飲みつつ食事すると血糖値が上昇しにくい

"Molecular Nutrition and Food Research"(2012年)に掲載されたペンシルヴァニア州立大学の研究によると、ゴハンやパンを食べるのを緑茶を飲みながらにすることで血糖値の急上昇を抑えられると考えられます。

この研究で、緑茶に含有される抗酸化物質である EGCG(エピガロカテキン 3-ガラート) とコーンスターチ(トウモロコシから作るデンプン質)をマウスにエサとして与えるという実験を行ったところ、普通のエサを与えたマウスと比較して血糖値の上昇が少なかったのです。

血糖値上昇の軽減率は50%ほどで、マウスに与えたEGCGの量は、人間の量に換算すると緑茶一杯半に相当する程度でした。

研究者によると、EGCG はコーンスターチと同時に与えるのが最も効果的でした。 つまり、緑茶を飲みながらデンプン質(パンやご飯などの炭水化物)を食べるのが血糖値の上昇抑制に効果的だというわけです。

研究者は次のように述べています:

「お茶を飲みながら食べている物にデンプンが含まれていれば、EGCG の効果が出ると考えられます。 例えば、朝食にベーグル(パンの一種)を食べながら緑茶飲むのであれば、ベーグルだけを食べる場合に比べて血中ブドウ糖濃度の上昇が穏やかになる可能性があります」


ブドウ糖や麦芽糖を与えたマウスでは、EGCG に血糖値上昇を緩和する効果はさして見られませんでした。 研究者によると、デンプンの場合にのみ EGCG が効果を発揮するのは、デンプンが体内で糖に変換される仕組みと関係があると考えられます。

口(唾液に含まれる)と膵臓で作られるアルファ・アミラーゼという酵素には、デンプンを麦芽糖とブドウ糖に分解する作用がありますが、今回の研究によると、EGCG がこのアルファ・アミラーゼの活性を34%減少させていました。 つまり、EGCG は、アルファ・アミラーゼの作用を阻害することによって、デンプンがブドウ糖に分解されるのを抑制し、血糖値の上昇を緩和していると考えられるわけです。

EGCG の血糖値抑制効果はブドウ糖には及ばないため、今回の実験で示された EGCG の効果がヒトにも当てはまるとしても、緑茶に砂糖を入れたりしてしまうと(原文ママ)、EGCG の血糖値抑制効果も台無しだというわけです。