歯周病の治療は血糖値コントロール改善に効果なし

(2013年12月) 過去の研究に2型糖尿病患者が歯周病を治療することで血糖値コントロールが改善されるというものが1つありますが、"Journal of the American Medical Association" に掲載されたニューヨーク大学の研究によると歯周病の治療にそのような効果は期待できません。

米国人の場合、30歳以上の人の半数近くに歯周病があると考えられています。 そして、2型糖尿病患者ではこの割合はさらに高くなりますが、糖尿病の治療をきちんと受けている患者では歯周病が比較的軽度で歯周病が進行するリスクも低くなります。

このように歯周病と糖尿病の間には一定の関連が見られます。 そういうわけで今回の研究では、歯周病の治療が血糖値コントロールに有効かどうかを調べました。

研究の内容

歯周病のある糖尿病患者500人以上を2つのグループに分けて、一方のグループには歯石除去、ルート・プレーニング(歯根面を硬く滑沢にして歯周病菌が繁殖しにくくする)、およびデンタル・リンスによる治療を3ヶ月間隔で3回行い、もう一方には一切治療を行いませんでした。

半年後、歯周病の治療を受けたグループの歯周病は改善されましたが、血糖値コントロールに関しては2つのグループの間に違いが見られませんでした。

この結果から、歯周病の治療によって糖尿病患者の血糖値コントロールが改善されるとは考えられないということになります。