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腸内細菌の多様性の乏しさが、肥満者の炎症の原因

(2013年8月) "Nature" 誌に掲載された研究によると、腸内細菌の多様性が乏しい人では、慢性的な炎症のリスクが増加し、心臓病や糖尿病などになりやすくなります。

この研究ではさらに、肥満者ほど腸内細菌の多様性が乏しい、あるいは腸内細菌の多様性が乏しいほど肥満になりやすいことも明らかになりました。

研究の方法

肥満者163人および非肥満者123人の腸内フローラ(腸内細菌叢。 腸内に住む各種の細菌が織り成す生態系のようなもの)を腸内細菌の遺伝子分析により調査しました。

結果

1/4ほどの人で、腸内細菌の多様性(と量)が最大で40%も少なくなっていました。 腸内フローラが貧弱(腸内細菌の多様性に乏しい)な人は肥満である傾向が見られましたが、非肥満者グループの中にも腸内フローラが貧弱な人はいました。

腸内フローラが貧弱な人の腸内や体の他の部分には、軽度の炎症の原因となる細菌が多く見られ、そのために、このような人から採取した血液サンプルでは慢性的な炎症状態を示すマーカーが増加していました。 慢性的な炎症が代謝に影響を与え、2型糖尿病や心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが増加する原因となることは、過去の複数の研究で示されています。参考記事: 炎症マーカーで介入の必要な肥満者を特定できる

また、すでに肥満しているうえに腸内フローラが貧弱な人では、数年以内にさらに体重が増加するリスクが増加していました。 貧弱な腸内フローラが肥満の原因になるのか、逆に肥満であるために腸内フローラが貧弱になるのかは不明ですが、腸内フローラと肥満が悪循環の関係にあることは明らかです。

留意点
今回の研究はデンマーク人を対象に行われました。 他の人種についても同じことが言えるかどうかを確認するために、さらに研究が必要です。
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