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腸内細菌叢の老化で免疫力が衰えガンになりやすくなる

(2018年6月) "The Lancet Onclogy" 誌に発表された米国立老化研究所のレビューによると、年をとるとガンになりやすくなるのは、老化により腸内細菌叢(腸内細菌の種類構成)に変化が生じ、それによって免疫力が低下するのも一因かもしれません。
Arya Biragyn et al. "Gut dysbiosis: a potential link between increased cancer risk in ageing and inflammaging"

レビューの概要

  1. 有益な腸内細菌(善玉菌)は、①有害な腸内細菌の増殖を抑制する、②短鎖脂肪酸などを作り出して腸壁のバリア機能を維持する、といった具合に健康に寄与するが、年を取るとこの善玉菌が減少する。
  2. 腸内細菌のバランスが乱れて腸内細菌が作り出した物質が腸から漏れ出すと、慢性的に炎症が促進される状態となる。 こういう状態が免疫系が及ぼす悪影響のために、異常な細胞や老化した細胞を除去する能力が低下して腫瘍が増殖しやすくなる。
  3. これまでの動物実験などによると、このような状態は改善が可能だと思われる。 腸内細菌の種類構成をなんとかして改善できれば、老化に伴う慢性的な炎症状態が緩和されて免疫機能が若返りガンになりにくくなるだろう。