糖尿病の予防に自転車が有効。 50才から乗り始めても効果アリ

(2016年7月) "PLOS Medicine" に掲載された南デンマーク大学の研究によると、自転車が2型糖尿病の予防に効果を発揮します。 趣味でサイクリングを行う、あるいは通勤・通学に自転車を用いるなどで毎日のように自転車に乗る人は糖尿病になるリスクが低かったのです。出典: Associations between Recreational and Commuter Cycling, Changes in Cycling, and Type 2 Diabetes Risk...

研究の方法

デンマークに住む50~65才の男女5万人超の2型糖尿病発症の状況を14年間ほど追跡調査したデータを用いて、自転車に乗る習慣(余暇または通勤・通学など)と2型糖尿病の発症率との関係を調べました。 データの分析においては、食生活・飲酒習慣・喫煙習慣・自転車以外の運動量・肥満度などの要因を考慮しました。

結果

自転車に乗る習慣があったグループは2型糖尿病を発症することが少ないという結果でした。 さらに、自転車に乗る時間(1週間あたり)が長いほど糖尿病発症のリスクが減っていました。 自転車に乗る習慣が無い不健康なグループと比べた場合の糖尿病リスク低下幅は次の通りです:

時間/週 リスク低下幅
1~60分 -13%
61~150分 -17%
151~300分 -20%
300分超 -20%

自転車習慣の変化
(当初に自転車に乗る習慣がなくて)初回の調査から5年後に行った2回目の調査のあいだに自転車に乗る習慣を開始したというグループは、自転車に乗る習慣がなかったグループに比べて2型糖尿病を発症するリスクが20%低くなっていました。
50才になるまで自転車に乗る習慣がなかった人が自転車に乗り始めるのが、2型糖尿病の予防に特に有効だというわけです。

自転車習慣を止めてしまったというグループでも自転車に乗らないグループに比べて12%のリスク低下でしたが、この数字に関しては統計学的な有意性が微妙でした(95% CI: 0.78-1.01)。

初回の調査と2回目の調査いずれの時点でも自転車に乗る習慣があったグループは、自転車に乗らないグループに比べて29%の糖尿病リスク低下でした。

特定の季節にだけ乗る場合

1年を通して自転車に乗らないというグループに比べて、冬だけあるいは夏だけ自転車に乗るというグループは2型糖尿病のリスクが12%低くなっていました。 年中自転車に乗るというグループは20%のリスク低下。

研究の弱点
自転車を含む運動の量の調査をアンケート(*)により行ったため、データが不正確である可能性があります。
(*) 研究チームが測定したのではない本人が記憶に基づき自己申告した運動量をデータとして用いた。