迎え酒は二日酔い対策になるか?

お酒に含まれるアルコールにはエタノールとメタノールの2種類があります。 メタノールはエタノールと比較にならないほど人体に有害なので、本来はお酒に入っていて欲しくない成分なのですがワインやビールなどを原料から醸造する過程において必然的に生じてしまいます。

エタノールが分解されて作られるのが二日酔いの原因物質として有名なアセトアルデヒドですが、メタノールが分解されるとホルムアルデヒドというアセトアルデヒドとは比べ物にならないほどの有毒物質が作られます。

ところが人体には、エタノールを分解し終えた後にメタノールの分解に取り掛かるという性質があります。 つまり、体内にエタノールが存在している限りはメタノールの分解が行われず、したがってホルムアルデヒドが体内で生じないのです。

迎え酒によってエタノールを補給してやると、体はメタノールの分解を中止して再びエタノールの分解に取り掛かります。 それによってホルムアルデヒドの発生がストップするために二日酔いの症状が和らぐというわけです。

メタノールの含有量はお酒の種類により異なります。

お酒の種類 メタノール含有量(mg/L) エタノール含有量(g/L)
ビール 1~10 30~50
白ワイン 20~40 60~100
赤ワイン 60~100 70~110
ブランデー 200~300 300
ウオッカ 1~100 300~400
ウィスキー 80~200 300~320
密造果実酒(?) 1,000~4,000 300~350
(出典)Experiences with Volatile Alcoholism Indicators (Methanol, Acetone, Isopropanol) in DWI Car Drivers

この表から、色の濃い(不純物の多い)お酒ほどメタノールが多いことがわかります。 ウイスキーやブランデーは醸造の時点でメタノールが減っても、樽に詰めて寝かせるうちにまた増えてくるのでしょうか。

上述の迎え酒で二日酔いが治まるメカニズムからすると、迎え酒が有効なのはワインやウィスキーなどメタノール含有量が多いお酒を飲んで二日酔いになったときだと言えそうです。