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口臭の原因と対策

口臭は恥ずかしいだけでなく、自分の口が臭いのではないかという不安感(心因性口臭、自臭症)の原因にもなります。 口臭を防ぐ効果のあるガムやマウスウォッシュなどの製品が市販されていますが、多くの製品は口臭を元から絶つわけではないため一時的な効果しかありません。

口臭の原因は主に、①食べ物、②生活習慣、③健康状態の3つですが、大抵の場合には口腔内を清潔にしておくことで口臭を軽減できます。 自分で努力しても口臭を改善できない場合には、歯科医または医師の診察を受けて深刻な病気が口臭の原因になっていないかどうかを確認する必要があります。

口臭が皆無あるいは微かであるのに口臭を気にしている人がいるかと思えば、口臭がひどいのに自覚が無い人もいます。 このように口臭の有無は自分では判断が難しいので、口臭の有無は親友や家族などにチェックしてもらうのが確実です。

口臭の原因と対策
口の中に住む細菌

食事をした後に歯磨きをせずにいると食べかすが口の中に残り、それを栄養源として舌・歯の間・歯茎などの表面に細菌が繁殖し、強い臭いを放つイオウ化合物を作り出します。 イオウ化合物は口臭の主な原因の1つです。

細菌が原因となる口臭を予防するには、1日に2回(特に食後)は歯磨きをし、デンタル・フロス(歯と歯の間を掃除する糸ようじ)も1日に1回は使うようにします。

また、殺菌成分のある歯磨き粉が口臭の軽減に有効であることが科学的に示されています。 殺菌成分のある薬用の歯磨き粉や、セチルピリジニウム塩化物(塩化セチルピリジニウム)あるいはクロルヘキシジンを有効成分として含むデンタルリンスで口臭の原因となる細菌を殺菌すると良いでしょう。 ただし、デンタルリンスの中にはトリクロサンを含有するものがあるので注意が必要です。

舌のケアを念入りに

舌は表面がザラザラしていて細菌が繁殖しやすいので要注意です。舌の裏側が口臭の発生源であるケースもあります。

口臭が舌から発生している場合は、舌をブラッシングして細菌・カス・死滅した細胞などを除去するのが有効です。 舌専用のブラシ(舌スクレーパー/舌ブラシ)でブラッシングするのが苔舌に対して有効であると考えられるほか、通常の口臭も少なくとも一時的には舌のブラッシングによって軽減されます。
舌苔(ぜったい)とは、喫煙やドライマウスなどが原因で舌に細菌が過剰に繁殖している状態のことです。

舌のブラッシングは、柔らかい歯ブラシまたは舌スクレーパーを用いて、舌の付け根から先っぽに向かって行います。 細菌は舌の先っぽの方よりも根元の方に多いので、舌をブラッシングする場合には、えずかない範囲で出来る限り喉の奥の方からブラッシングすると良いでしょう。

舌のブラッシングにより味蕾が損なわれて味覚が低下する危険がありますが、舌の中央付近は味蕾の数が少ないので、舌ブラッシングを舌中央付近のみにとどめるのであれば、味覚が低下する恐れは少なくなります。

歯垢

歯磨きをしていないと歯の表面に歯垢(細菌の集合体)が形成され、それを放置していると歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)の原因になります。 歯周病になると歯茎が歯から乖離してしまい、それによって生じた隙間(歯周ポケット)も口臭の原因となる細菌の温床となります。 歯周ポケットに繁殖した細菌を除去するには専門家の技術が必要となるケースがあります。

入れ歯など

入れ歯やブリッジ(両隣の歯を支えにした入れ歯)がフィットしていない、あるいはこれらを定期的に清掃していないと、食べカスが溜まって口臭の元となる細菌が繁殖します。 入れ歯やブリッジは毎日丁寧に清掃しましょう。 歯の矯正に用いるリテーナーを使っている場合には、口に入れる前に毎回洗浄します。

ドライマウス

唾液には、悪臭の原因となる口腔内のゴミを押し流す作用があります。 したがって、唾液の生産量が減少するドライマウス(口内乾燥症)は口臭が生じる原因となります。

ドライマウスの原因は、薬の副作用や、唾液腺の異常、何らかの疾患などです。 また一般的に、睡眠中には唾液量が減少するため、朝に目覚めたばかりのときには「モーニング・ブレス(起床時の口臭)」があるのが普通です。 モーニング・ブレスは、口を開けて眠ると(口の中が乾燥するので)ひどくなります。 飲酒や風邪などで鼻が詰まっているときには口を開けて眠るのでモーニング・ブレスに要注意です。

口の中が乾燥するのを防ぐには、喫煙を控えて水分をたっぷり摂ります。 ただし、コーヒー・お酒・糖類の入った清涼飲料水は口の中が乾燥する原因となりかねないので避けましょう。 ガムや飴玉(できればシュガーレスのもの)を口に入れて唾液の分泌を促進するのも効果があります。

タバコ

喫煙は独特の不快な口臭の原因となります。 喫煙者は歯周病になるリスクが増加しますが、歯周病自体も口臭の原因です。

マウス・ウオッシュ

マウス・ウオッシュには口臭の原因となる細菌を殺菌する効果がありますが、アルコールが使用されているタイプのものはドライマウスを助長する原因となります。 ドライマウスにならないようにしつつ口臭の原因となる悪玉菌だけを殺菌するには、マウス・ウオッシュの代わりに少量のココナッツ・オイルまたはオリーブ・オイルで口をゆすぐと良いそうです。 参考記事: マウス・ウオッシュで口臭が悪化?

食べ物の影響

ニンニク・玉ねぎ・コーヒーなどの食品が口臭の原因となることが知られていますが、米国歯科学会によるとタンパク質や糖類の摂取量が多い場合にも口臭が強くなる恐れがあります。 タンパク質や糖類のように臭いが無いはずの食品が口臭の原因となるのは、消化された食品の成分が血流中に入り込んで肺に到達し、そこで呼気に混ざるためです。

口腔内の感染症

虫歯・歯周病・抜歯・口の中を噛んだ傷などが原因で細菌が大量に繁殖するのも口臭の原因となります。

口・鼻・喉のその他の異常

口臭の原因が、膿栓(扁桃栓子。 石灰化したものは扁桃結石と呼ばれる)であることもあります。 膿栓は通称「臭い玉」とも呼ばれており、何かの拍子に口の中から出てくる黄色味を帯びた物質です。 細菌の塊で、潰すと悪臭を放ちます。 放置しておくと乾燥して縮みます。 大きいのが出てくると結構うれしい。

臭い玉以外に、後鼻漏も口臭の原因となることがあります。 後鼻漏の原因は、鼻や喉の感染症あるいは慢性炎症です。

薬の副作用

薬が口臭の原因になるパターンには2通りあります。 1つは薬が上記のドライマウスの原因になるというパターンで、もう1つは服用した薬が体内で分解されて放出される化学物質が呼気に混じって口臭になるというパターンです。

その他の原因

ある種のガンや代謝異常などの疾患でも、特有の口臭が出ることがあります。 この場合の臭いの原因は、疾患によって作り出される化学物質です。

他には、胃食道逆流疾患(慢性的な胃酸の逆流)や、また子供では体内に入り込んだ異物(おもちゃのパーツや食べ物のかけらが鼻腔に詰まるなど)が口臭の原因であることもあります。