男性の両目の絵や柑橘系果実の匂いで手洗い率アップ

(2015年12月) 病院・学校・介護施設などでは感染症を防ぐうえで手洗いが大切ですが、"Health Psychology" 誌に掲載されたウォーリック大学の研究によると、男性の両目の絵と柑橘系果実の匂いによって手洗い率がアップします。
研究の方法
医療従事者および一般の面会者404人を被験者として、外科集中治療室の患者の部屋に入る前にドアのすぐ横に設置されているハンドサニタイザーを使用する率を次の4つの場合で比較しました:
  1. ハンドサニタイザーを設置しただけの場合。
  2. ハンドサニタイザーの上に男性の両目(*)の絵を掲示した場合。
    (*) 人によっては怒りまたは脅威を感じ取るいかつい両目。
  3. ハンドサニタイザーの上に女性の両目の絵を掲示した場合。
  4. ハンドサニタイザーを設置した辺りに柑橘系果実の爽やかな香りを漂わせた場合。
結果

1の場合のハンドサニタイザー使用率が15%だったのに対して、2の場合の使用率は33.3%(p=0.001)、3の場合の使用率は10%(P=0.626)、4の場合の使用率は46.9%(p=0.038)でした。 柑橘系果実の香りは女性よりも男性に効果がありました。

研究者は次のように述べています:
「過去の多数の研究により女性よりも男性の方が社会的な影響力が強いことが示されています。 男性の両目の絵でのみ手洗い率が上がった理由もその辺りにあるのかもしれません」
留意点
医療従事者と一般の面会者とで効果に違いがあるか否かや、何度も同じ刺激(両目の絵や匂い)にさらされても同じ効果が維持されるか否かについては今後の研究で調査する必要があります。