閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

握力が強い人は死亡リスクが低い

(2017年9月) "Plos One" に掲載されたマックス・プランク研究所(ドイツ)などの研究で、握力が強い人は死亡リスクが低いという結果になりました。

研究の方法

ロシア・英国・デンマークに住む55~89才の男女1万5千人ほどのデータを用いて、握力と死亡リスクの関係を調べました。 データの分析においては、身長・体重・教育水準・喫煙習慣を考慮しました。

結果

各国ともに年齢が高くなるほどに握力が下がっていました。 握力が1kg強くなるごとに、それぞれ次のように死亡リスクが低下していました:
  • ロシア: 男性は-4%、女性は-10%
  • 英国: 男性は-2%、女性は-3%
  • デンマーク: 男性は-6%、女性は-8%
ロシア(モスクワ)に住む人はデンマークや英国に住む人に比べて、男女ともに1~2kgほど握力が低かった。

結論

国によって握力・社会経済的な状況・健康状態・平均寿命に差はあるものの、どの国でも握力が強いと死亡リスクが低いという関係が見られました。

関連研究

  • "The Lancet" 誌(2015年)に掲載されたマックマスター大学の研究では、低~高所得の17ヶ国から選出した35~70才の男女 139,691人を4年間ほどにわたり追跡調査して、4年間における握力の低下幅が5kg大きくなるごとに死亡リスクが16%・心臓発作のリスクが7%・脳卒中のリスクが9%それぞれ増加するという結果になっています。

  • "American Journal of Preventive Medicine"(2015年)に掲載されたフロリダ大学の研究では、20才以上の米国人 1,467人を調査して、糖尿病や高血圧の人は握力が低いという結果になっています。

    糖尿病ではないグループの握力(両手の握力の合計)が69.8kgなのに対して糖尿病のグループの握力は61.7kgでした。 また、高血圧ではないグループの握力が71.5kgであるのに対して高血圧のグループの握力は60.8kgでした。

日本人の握力は?

文部科学省の2009年のデータによると、日本人の握力は成人男性で45~50kg(最近になるほど低い)、成人女性で27~30kg超といった辺りです。