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体を動かすと幸せが訪れる

(2018年4月) 運動などの身体活動で抑鬱や不安感などが軽減されることが知られていますが、 "Journal of Happiness Studies" に掲載されたミシガン大学のシステマティック・レビューによると、身体活動には精神状態をマイナスからゼロに戻す効果だけでなくゼロからプラスへと引き上げる効果も期待できるかもしれません。出典: Study: Get Moving to Get Happier

レビューの方法

身体活動と幸福の関係を調べた23の研究のデータを分析しました。

23の研究のうち15が観察研究(横断研究が13と追跡研究が2つ)で、8つが介入研究(ランダム化比較試験が6つと非ランダム化試験が2つ)でした。

結果

観察研究

15の観察研究はどれも、身体活動量が多いと幸福度が強いという直接的または間接的な関係が見られるという結果でした。

15の観察研究のデータをまとめて分析したところ、身体活動を行わないグループに比べて、身体活動を行うグループでは次のように幸福である率が増加していました:
  1. 身体活動を少しはするグループ: 20%
  2. 身体活動を充分(*)に行うグループ: 29%
  3. 身体活動を充分以上に行うグループ: 52%
(*) 「充分」とはおそらく、WHOなどが定める「週に中強度の激しさの身体活動を150分」という基準のこと。

運動する日を週に1日設けるだけで幸福度が増加するという研究や、週に10分間の身体活動を行うだけで幸福度が増加するという研究もありました。

介入研究

8つの介入研究は結果はまちまちで、身体活動が幸福度に寄与するという結果になったのは4つだけでした。

介入研究に用いられた身体活動は有酸素運動やストレッチ運動などでした。 身体活動の1回あたりの時間は30~75分、頻度は週に1~5回、期間は7週間~1年間というものでした。

300分/週まで

観察研究と介入研究どちらの話なのか不明(プレスリリースに記述がない)ですが、複数の研究で1週間の運動時間が150~300分でも300分超でも幸福度に違いが見られないという結果になっています。 つまり、運動時間を300分/週を超えて増やしても、幸福度がさらに上がることはないということです。

コメント

研究者は次のように述べています:
「身体活動と幸福の関係において身体活動の頻度と量は重要ですが、身体活動量をちょびっと増やすだけでも幸福に差が出ます」