女性のほうがC型肝炎が自然に治ることが多い

(2013年9月) "Hepatology" 誌に掲載された研究によると、女性のほうが高い率でC型肝炎のウイルス(HCV)が自然に排除されます。
ウイルスの自然な排除(spontaneous viral clearance)とは、薬物を用いることなく体内のウイルスが検知できない量にまで自然に減少することをいいます。
研究の方法

今回の研究では、急性C型肝炎の患者632人(女性率35%、白人率82%)のデータを分析しました。 632人のうち薬物の注射をしていたのは約96%、1型のHCVに感染していた人は47%でした。

結果

632人のうち追跡研究期間中にHCVが自然に排除されたのは173人でした。 感染から1年後の時点でHCVの排除が見られたのは25%(158人)で、HCV排除までの平均期間は16.5週間でした。 感染から3ヵ月後・6ヵ月後・12ヵ月後の時点での(173人における)HCV排除率はそれぞれ34%・67%・83%でした。

この研究ではさらに、次の2つの場合にウイルスが自然に排除される可能性が高くなることも明らかになりました:

  1. 感染者に IL28B(rs12979860)という遺伝子がある場合
  2. 感染しているHCVが1型である場合
周辺情報

過去の複数の研究では、ウイルス排除の確率が、感染者の性別・免疫応答・中和抗体・遺伝的要因に影響されることが示されています。

2011年に米国の米国疾病対策センター(CDC)に報告された急性HCVの件数は 1,229件でしたが、そのうちの25%においてウイルスが自然に排除されたと考えられます。