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HDLコレステロールの重要性は(3つのうちで)上から3番目

(2016年5月) 心臓病や脳卒中の予防のためには血液検査で数値が高いのが良いとされているHDLコレステロールですが、"Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes" 誌に掲載されたメアリーランド大学の研究によると、HDLコレステロールによる予防効果が発揮されるにはHDLコレステロールが多いだけでは不十分で、LDLコレステロールと中性脂肪の量も適切でなくてはなりません。

研究の方法

米国人男女 3,597人の25年分(1987~2011年)のデータを用いて、HDLコレステロール・LDLコレステロール・中性脂肪(トリグリセライド)が心臓病のリスクに及ぼす影響を調べました。

結果
主な結果は次のようなものでした:
  • HDLコレステロール値が高いと心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが常に低いというわけではなかった。
  • HDLコレステロール値が低い場合にも高い場合にも、中性脂肪とLDLコレステロールの値が心血管疾患の発生率に影響していた。
  • HDLコレステロール値だけが低い場合に比べて、HDLコレステロール値が低いうえにLDLコレステロール値と中性脂肪値が高い場合には、心血管疾患のリスクが30~60%高かった。
  • HDLコレステロール値が高くても、中性脂肪値とLDLコレステロール値が100mg/dLを超えている場合には、心血管疾患のリスクは下がっていなかった。
コメント
研究者は次のように述べています:
「HDLコレステロールに心血管疾患予防効果があるのは疑いありませんが、HDLコレステロールの効果は誇張されています。 最も重要なのはLDLコレステロール(値の低さ)で、その次が中性脂肪(値の低さ)です。 HDLコレステロールの重要性は3番目ということになります」