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脳卒中で入院した直後の病床で上半身を起こす角度は予後に影響しない

(2017年6月) "New England Journal of Medicine" に掲載された The George Institute for Global Health などの研究によると、脳卒中になった後の24時間における姿勢(頭の高さ)は予後に影響しないと思われます。

研究の方法

脳卒中で入院したばかりの患者1万1千人超(平均年齢68才。85%が虚血性脳卒中) を、床に水平となる状態で仰向けに寝るグループとベッドに角度をつけて上半身が30°以上起きる状態で寝るグループに分けました。

そして、その状態で入院から24時間を過ごしてもらい、その後の90日間における予後を両グループで比較しました。 脳卒中になってから病院のベッドに横たわるまでに経過した時間は中央値で14時間でした。

結果

90日間における予後(死亡リスクと障害が発生するリスク)に関して、両グループ間で差が見られませんでした。 床に水平となる状態で横になったグループは幾らか快適さが損なわれていましたが、予後には影響していませんでした。

コメント

研究者は次のように述べています:
「脳卒中専門医の多くは、脳卒中になった後の姿勢が患者の回復にとって大切であると信じていますが、実のところそうした考えを裏付ける結論的なエビデンスは存在しません。 脳卒中になってから24時間以内が予後にとって重要であるのは確かですけれど」