健康不安症の人は心臓病になりやすい

(2016年11月) "BMJ Open" に掲載されたベルゲン大学(ノルウェー)などの研究によると、健康不安症の人は心臓病になりやすくなる恐れがあります。出典: Health anxiety and risk of ischaemic heart disease...

健康不安症の人は、「自分が深刻な病気なのではないか」とか「自分が深刻な病気になるのではないか」と悶々と悩んだり、頻繁に病院で検査を受けたりします。 不安症が心臓病のリスク要因であることは知られていますが、今回の研究によると健康不安症も同様であると思われます。

研究の方法
平均年齢43才のノルウェー人男女7千人超を対象に、以下を実施しました:
  • 健康状態・生活習慣・教育水準に関するアンケート
  • 健康に関する不安の程度を調べるアンケート
  • 血液検査と血圧・身長・体重の測定

そして、その後の12年間にわたり、虚血性イベント(心臓発作または急性の狭心症)の発生状況を追跡調査しました。

健康に関する不安の程度を調べるアンケートにおいて、不安の強さが上位10%に入ったグループを「健康不安症」とみなしました。

追跡開始から1年以内に冠動脈疾患で治療を受けたり、冠動脈疾患の関係で死亡したりした人はデータから除外されました。 アンケート調査の時点ですでに実際に心臓病だった可能性があるためです。

結果

追跡期間中に虚血性イベントが生じたのは234人(3.3%)でした。

虚血性イベントが生じる率が健康不安症ではなかったグループでは3%だったのに対して、健康不安症のグループでは6%(2倍)でした。

心臓病のリスクに影響する様々な要因を考慮しても、健康不安症のグループは虚血性イベントのリスクが1.73倍高いという結果でした。 健康不安症がひどいほど、虚血性イベントのリスクが高まっていました。