健康的な食事に切り替えると、食費が1日150円増加する

(2013年11月) 不健康な食事を続けていると心臓病や肥満、ガン、鬱病などのリスクが増加しますが、"British Medical Journal" に掲載されたハーバード大学のメタ・アナリシス(過去の複数の研究のデータを分析したもの)によると、健康的な食事は不健康な食事よりもコストが1.5ドル高くなります。

メタ・アナリシスの概要

このメタ・アナリシスでは、高収入国10ヶ国を対象に行われた27の研究のデータを分析しました。 これらの研究のデータに含まれていたのは、健康的な食事と不健康な食事それぞれに用いられる各食品の価格です。

研究者は次のように述べています:
「『健康的な食事のほうがコストが高い。 食事のコストが健康的な食事を出来ない強力な理由となっている』とよく言われますが、このことについて科学的に検証したのは今回の研究が初めてです」
「健康的な食事」と「不健康な食事」の定義

「健康的な食事」とは、果物や、野菜、魚介類、ナッツ類を多様に食べる食事を指します。

一方、「不健康な食事」とは、加工食品(カップラーメンや、冷凍食品、ジャンクフードなど)、赤身の肉、精製穀物(白米など)を主とする食事のことです。

日本の場合

2013年12月の時点では1ドルが100円程度ですから、1.5ドルというと150円になります。 4人家族だと、1日に600円、一ヶ月で1万8千円となります。

研究データの対象となった高収入国10ヶ国に日本が含まれているかどうかは不明ですが、他の先進国と比べても日本は食費が高い。 特に健康な食生活において肝心となる野菜と果物が高い。 ナッツ類も高い。 したがって、日本で健康的な食事を心がけようとすると1.5ドルの食費増加では済まないでしょう。

財団法人 国際金融情報センターが作成した「各国の物価水準(PDFファイル)」によると、例えばトマト1kgの価格(2011年)が、日本では617円であるのに対して、シンガポール279円、オーストラリア580円、英国241円、米国(ワシントン)342円となっています。 比較されている国は他にもたくさんありますが、それら各国の中でも日本はトマトが最も高い。

さらに、オレンジが日本より高価なのはインド、モンゴル、ウズベキスタンだけで、ジャガイモが日本より高価なのは台湾だけという具合です。

アベノミクスで円安になってから食料品の値段は確実に上がっていますし、2014年の4月には消費税も増税されます。 日本で健康的な食事を心がけようとすると、+200円/日でも足りませんね。