食生活が健全なガン患者は死亡リスクが低い

(2018年6月) "JNCI Cancer Spectrum" に掲載されたフロリダ大学などによる研究で、食生活が健全なガン患者は死亡リスクが低いという結果になっています。

研究の方法

ガン(種類は問わない。55%が皮膚ガンで11%が乳ガン)と診断されている40~69才の患者(大部分が白人。女性60%)1,191人を対象に、アンケートで過去24時間における食生活を尋ねた(尋ねたのは1回だけ)のち17.2年間にわたり生存状況を追跡調査しました。

そして、食生活から食生活スコアを割り出し、食生活スコアと死亡リスクとの関係を分析しました。

HEI

食生活スコアの算出には "Healthy Eating Index(HEI)" と呼ばれる米国の食生活ガイドラインを用いました。 HEIのスコアが高いほど食生活が健全であるとみなされます。

2015年度版のHEI(HEI-2015)によると、次のような食生活を送っているとHEIのスコアが高くなります:
  1. 果物・野菜・豆類・全粒穀物・乳製品・タンパク質・魚介類・不飽和脂肪酸(一価および多価)を積極的に摂る。
  2. 精製穀物・ナトリウム・飽和脂肪・添加糖の摂取量を控えめに摂る。

結果

追跡期間中に607人がガンのために死亡しました。

HEIスコアが最高の(食生活が最も健康的な)グループは、HEIスコアが最低のグループに比べて、総死亡リスク(死因を問わない)が41%およびガンで死亡するリスクが65%低下していました。

食品の種類別に分析すると、ガンで死亡するリスクとの間に関係が見られたのは飽和脂肪(肉の脂身や乳製品に多く含まれる)だけで、飽和脂肪酸のスコアが最高(摂取量が最低)のグループは最低の(摂取量が最大)のグループに比べて、ガンで死亡するリスクが45%低下していました。

結論

今回の結果によると、(飽和脂肪酸に限らず)食生活を全般的に改善するのがガン患者の生存率向上において大切だと考えられます。