心が元気な友人は鬱に感染することなく一方的に抗鬱効果を発揮する

(2015年8月) "Proceedings of the Royal Society B" に掲載されたウォーリック大学(英国)などの研究で、抑鬱を抱えている友人の憂鬱な気分は伝染しないけれど心が元気な友人の明るい気分は伝染するという結果になりました。

例えば「心が元気な人」と「鬱の人」が友人同士である場合に、心が元気な友人は鬱の友人の鬱に犯されることなく鬱の友人に対して抗鬱作用を発揮し続けるというわけです。

心が元気な友人も伝染によらず自発的に鬱になることはあるでしょうけれど、そんなときにも心が元気な友人がもう1人いれば大丈夫。
研究の方法

この研究では米国の高校生2千人の友人ネットワークを対象に、感染症の拡散を追跡するときと同様の手法を用いて気分の拡散をモデル化して、友人間で互いの気分がどのように影響しあうかを調べました。

結果

6~12ヶ月という期間において、抑鬱が拡散しなかった一方で、健全な精神状態にある友人が十分に存在する場合には抑鬱が生じる率が半分になったり、(すでに抑鬱が生じている場合には)抑鬱から回復する率が2倍に増加したりしていました。

この「半分」や「2倍」という増減度は抑鬱に関して言えば非常に大きな数字です。