閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

赤身肉をよく食べる人は腎不全になりやすい。 鶏肉なら問題なし

(2016年7月) "Journal of the American Society of Nephrology" に掲載されたシンガポール国立大学研究によると、健康な人であっても赤身肉を食べる量が多いと腎不全になるリスクが増加するかもしれません。出典: Red Meat Consumption Linked with Increased Risk of Developing Kidney Failure

研究の背景
腎不全(*)は慢性腎疾患(CKD)から進行する病気で、さらに末期腎不全(ESRD)(†)へと進行すると血液透析や腎移植が必要となります。 CKDからESRDへの進行を遅らせるにはタンパク質の摂取量を制限するのが有効だとされていますが、健康な人においてタンパク質全般あるいは特定の種類のタンパク質食品の制限が腎機能の維持に有効であるかどうかについてはデータが不足しています。

(*) 日本慢性腎臓病対策協議会によると、腎臓の働きが低下して正常の腎臓の30%以下の働きしかできなくなった状態。

(†) 正常の腎臓の10%以下の働きしかできなくなった状態。 ESRDは、"end-stage renal disease" の略語。
研究の方法

中国系のシンガポール人6万3千人を平均15.5年間にわたり追跡調査して、赤身肉の摂取量とESRDになるリスクとの関係を調べました。 このデータにおいて食べられていた赤身肉は97%が豚肉でした。 赤身肉以外のタンパク質源は、鶏肉・魚介類・卵・乳製品・大豆・豆類でした。

結果

赤身肉の摂取量が多いほどESRDになるリスクが高いという強い関係が認められました。 赤身肉の摂取量に応じてデータを四分割した中で赤身肉摂取量がもっとも多かったグループは、摂取量がもっとも少なかったグループに比べてESRDのリスクが40%高くなっていました。

大豆と豆類の摂取量が多いとESRDのリスクがわずかに下がっていました。 鶏肉・卵・乳製品の摂取量とESRDリスクとの間には関係が見られませんでした。

研究チームの計算によると、赤身肉1食分の代わりに他のタンパク質食品を食べるようにすることでESRDのリスクが62%下がります。

アドバイス
研究者は、大豆や豆類などの植物性タンパク質を食べることを薦めています。 肉が食べたい場合にも、赤身肉を避けて魚介類や鶏肉を食べるようにすると良いでしょう。