消化不良も胸焼けの原因です

胸焼けの原因は胃酸過多だけではありません。 消化不良も胸焼けの原因となります。

消化不良の原因は、食物を消化するための胃酸や消化酵素の不足です。 これらが不足していると、食べたものがいつまでも胃に残ります。 そして、食事が食後1時間ほども胃に残っていると、胃は食べたものを吐き出そうとします。 そうして胃の内容物が口のほうに送り返されようと喉のほうに上がってくると、その辺りは本来は胃酸が存在するエリアでないために、胃酸による痛みを感じ、胸焼けになるというわけです。

胸焼けになると胸焼けの薬を飲みますが、胸焼けの薬というのは胃酸を中和する薬です。 (胃酸が不足している人でも、)胸焼けの薬を飲めば、数日~1週間くらいは症状が治まっていますが、胸焼けの薬を何ヶ月も何年も飲み続けると、深刻な健康トラブルが生じます。

胸焼けの原因が胃酸不足であるときに胃酸を中和すると、食べたものは当然消化不足となります。 したがって、胃酸不足が原因で胸焼けになっている人が胸焼けの薬を飲み続けていると、栄養失調になったり骨密度が低下したりします。

制酸剤と心臓リスク

カルシウム系の制酸剤は心臓発作のリスクが劇的に増加する原因にもなります。 マグネシウムを摂らずにカルシウムだけを摂るべきではありませんが、これはカルシウム系の制酸剤の場合も同じです。 カルシウム系の制酸剤を使用するのであれば、マグネシウムとビタミンD が配合されているものを選びましょう。

カルシウム系制酸剤以外にPPI系の胃酸抑制剤でも心臓疾患のリスクが増加します。

胸焼けになりやすい人

"American Journal of Gastroenterology" に掲載されたノルウェーの研究(2015年)では、太っている人やタバコを吸う(吸っていた)人が胸焼けになりやすいという結果になっています。

胸焼けのリスクはBMIが1ポイント増加するごとに30%増加していました。 また、現在の喫煙者または過去に喫煙していた人でも、胸焼けのリスクが29~37%増加していました。

喫煙と高BMIの2つ以外では、年齢が高い、女性である、および学歴が低いというのが胸焼けのリスク要因でした。 太った原因が禁煙である人でも胸焼けのリスクが増加していました。

胸焼けの対策
胸焼けの原因が消化不良である場合には、以下の方法が有効です:
  • よく噛んで食べる。
  • コーンフレークなどの加工食品を避ける。 加工食品では消化酵素が破壊されているため、消化不良になり易くなります。
  • 保存料の使われた食品を避ける。 ヒトの体は保存料を分解するようにできていません。
  • ビタミンC (1000~2000mg/1日)と魚油(1~3g)を服用する。
  • 消化酵素のサプリメントを服用する。 タンパク質の分解にはプロテアーゼ、脂肪の分解にはリパーゼ、デンプン質の分解にはアミラーゼをチョイスします。 消化酵素は食事をする30分前頃に服用しておきましょう。
  • プロバイオティクスを服用する。 消化器にトラブルのある人では、善玉菌が機能していないケースが少なくありません。 プロバイオティクスのサプリメント(ビオフェルミンなど)を服用するか、ヨーグルトを毎日食べると良いでしょう。