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遺伝子的に心臓病のリスクが高くても体を鍛えていると心臓病のリスクが低い

(2018年4月) "Circulation" 誌に掲載されたスタンフォード大学の研究によると、遺伝子的に心臓病のリスクが高い人にも運動などの身体活動が心臓病の予防に有効かもしれません。 心臓病リスクに影響する遺伝子のタイプにかかわらず、筋力や心肺能力が高いと心臓病のリスクが低いという結果だったのです。出典: Exercise could outsmart genetics when it comes to heart disease

研究の方法

英国に住む40~69才の男女48万人超(遺伝子のデータがあったのは47万人弱)を対象に以下を実施しました:
  1. 握力の測定
  2. 身体活動量の調査(アンケートと加速度計による調査)
  3. 心肺能力の測定(エアロバイクを使用した)

その後、心臓病の発生や死亡(死因は問わない)の状況を中央値で6.1年間にわたり追跡調査しました。

結果

握力

握力が高いほど冠動脈疾患や心房細動になるリスクが低下していました。握力が標準偏差の数値ぶん高くなるごとに、冠動脈疾患は21%および心房細動は25%それぞれリスクが低下していました。

身体活動量

身体活動量が多いほど冠動脈疾患や心房細動になるリスクが低下していました。身体活動量が標準偏差の数値ぶん増えるごとに、冠動脈疾患は5%および心房細動は7%それぞれリスクが低下していました。

心肺能力

心肺能力が高いほど冠動脈疾患や心房細動になるリスクが低下していました。心肺能力が標準偏差の数値ぶん高くなるごとに、冠動脈疾患は32%および心房細動は40%それぞれリスクが低下していました。

遺伝子的なリスク

心臓病になるリスクが遺伝子的にどれくらい高いかに応じてデータを3つのグループに分けて分析したところ、どのグループにおいても、握力や心肺能力が高いと冠動脈疾患や心房細動になるリスクが低下していました。

特に心肺能力が高い場合には、遺伝子的に心臓病になりやすいグループにおいても、(心肺能力が低い場合に比べて)冠動脈疾患になるリスクが49%および心房細動になるリスクが60%低下していました。