肩の関節・筋肉の痛みや不調は心臓病の前兆のシグナル?

(2016年12月) "Journal of Occupational and Environmental Medicine" に掲載されたユタ大学(米国)の研究によると、肩の不調が心臓病の兆候の前触れかもしれません。 肩に関節痛や腱板(筋肉と腱)の損傷が生じている人は心臓病のリスク要因を抱えていることが多いという結果だったのです。

研究の方法

身体作業や手仕事を伴う仕事(機械や家具などの組み立てなど)に就いている労働者 1,226人のデータを用いて、心臓病のリスク要因と肩の健康状態との関係を調べました。

結果

心臓病のリスクに関わる血圧・コレステロール値・血糖値といった要因において最も状態が悪かったグループは、心臓病のリスク要因を1つも抱えていないグループに比べて、肩(肩甲上腕)の関節に痛みが生じている率が4.5倍超、肩の腱板に障害が生じている率が6倍に増加していました。

身体活動の量や職務を行う上で必要とされる動作と肩のトラブルの生じやすさとの間に関係は見られませんでした。

解説

過去の類似研究でも、手根管症候群・アキレス腱炎・テニス肘(ひじに生じる炎症)といった筋骨格障害を抱えている人は心臓病のリスクが高いことが示されています。

研究者によると、肩にトラブルを抱えている人が血圧・コレステロール値・血糖値といった心臓疾患のリスク要因を改善すれば肩の問題も改善されるという可能性も考えられます。