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胸焼けと心臓発作の見分け方; 胸焼けの対策

「胸焼け」を英語で "heartburn" ということからも明らかなように、胸焼けと心臓発作は症状が似ています。 それは、心臓につながる神経と食道につながる神経の場所が近いためです。 しかし、心臓発作は胸焼けと違って早急に手当てが必要であるため、両者を見分けることが大切です。
胸焼けとは胃酸が食道に逆流するために胸や喉に焼けるような感じがする症状のことです。
見分け方のポイント
  1. 心臓発作のリスク要因の有無

    冠状動脈疾患(心筋梗塞や狭心症など)を患っている、過去に心臓発作を起こしたことがある、冠状動脈バイパス手術を受けたことがある、ステントを埋め込んでいるなどに該当する場合には、胸の痛みの原因が心臓発作である確率が非常に高くなります。 直ちに医師の診察を受けましょう。

    また、50歳以上である、心臓疾患の家族歴がある、高血圧または糖尿病を患っている、肥満である、運動不足であるなどに該当する場合にも、胸の痛みが心臓発作である確率が高くなるため、医師の診察を受けることが推奨されます。
  2. 胸の痛みの場所
    痛むのが胸の中央や・肩・下顎・首・背中の辺りであれば、胸焼けではなく心臓発作である可能性が高くなります。 胸焼けの場合には、喉に焼けるような感じがして胃から苦い味がこみ上げてきます。
  3. 痛みが生じたタイミング

    食後間もなく痛みが生じたなら胸焼けである可能性がぐっと高くなります。 胸焼けは、食後すぐに横になった場合に特に生じやすくなります。

    心臓発作による痛みは運動や作業など体を動かしている間に生じることが多く、安静にしているときにはあまり生じません。
  4. 心臓発作に特有の症状
    心臓発作では、胸の痛み以外に息切れ・発汗・気絶・吐き気・意識朦朧などの症状も(特に女性に)表れます。 胸焼けでは、こういった症状は出ないのが普通です。
  5. 服用している薬
    抗生物質などの薬を飲んでいる時期に胸の痛みが生じたなら、その原因が胸焼けである可能性が高くなります。 ただし、飲んでいる薬がニトログリセリン(狭心症の治療薬)である場合、この薬には胸焼けによる痛みを軽減する効果があるので、胸の痛みのが原因が胸焼けだと決め付けるのは危険です。
自分で判断するのは難しい

上記の心臓発作と胸焼けの見分け方は絶対的なものではありません。 胆石などの病気でも胸の痛みや発汗などの症状が出ることがあります。

心臓発作かもしれないと思ったら病院に行きましょう。 ただし、この際に自分では車を運転せずに家族や友人に運転してもらうようにします。 必要を感じたら、ためらわずに救急車を呼びましょう。

胸焼けの対策
胸焼けの原因が消化不良である場合には、以下の方法が有効です:
  • 食べ過ぎを慎む。
  • よく噛んで食べる。
  • たくさん食べた後に横にならないようにする。 夕食を摂ってから布団に入るまでに2~3時間を空けると良いでしょう。
  • 高脂肪の食品・辛い料理・柑橘類の果汁を控える。
  • コーンフレークなどの加工食品を避ける。 加工食品では消化酵素が破壊されているため、消化不良になり易くなります。
  • 保存料の使われた食品を避ける。 ヒトの体は保存料を分解するようにできていません。
  • 禁煙する。 喫煙者に胸焼けが多いというデータがあります。
  • アルコールやカフェインの摂取量を減らす。 胸焼けの頻度を減らせる可能性があります。
  • ダイエットする。 太っている人に胸焼けが多いというデータがあります。
胸焼けの薬と心臓リスク

カルシウム系の制酸剤により心臓発作のリスクが劇的に増加する恐れがあります。 マグネシウムを摂らずにカルシウムだけを摂るべきではありませんが、これはカルシウム系の制酸剤の場合も同じです。 カルシウム系の制酸剤を使用するのであれば、マグネシウムとビタミンDが配合されているものを選びましょう。

カルシウム系制酸剤以外にPPI系の胃酸抑制剤でも高血圧や心臓疾患のリスクが増加する恐れがあります。