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ピロリ菌の治療薬を飲んでもピロリ菌を根絶できない人の特徴

(2017年8月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された九州大学などの研究により、ピロリ菌(Helicobacter pylori)の治療が成功しにくい患者の特徴が明らかにされています。

ピロリ菌について

世界の人口の約半分がピロリ菌に感染しています。 ピロリ菌は感染者の一部において胃ガンや胃潰瘍の原因となります。

研究の方法

ピロリ菌の感染により胃腸症状が生じている患者389人にランソプラゾール、 アモキシシリン、およびクラリスロマイシンという薬物を1週間にわたり投与し、そのうちの352人のデータを用いて薬物治療の成功率と患者の特徴との関係を調べました。

結果

薬物によるピロリ菌治療の成功率は60%でした。 次に該当する場合に、ピロリ菌治療に失敗する率が高くなっていました:
  • 年齢が高い。
  • CRP値(炎症の血中指標)が高い。
  • コレステロールや卵の摂取量が多い。
  • オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)や魚の摂取量が多い。
  • ビタミンDの摂取量が多い。
ビタミンDは日光に当たることで体内で合成されますが、ここでは「摂取量」となっているので、食事(サプリメントも含むかどうかは不明)から摂るビタミンDの量ということになります。

留意点

研究チームは「今回の研究ではピロリ菌の抗生物質への耐性を考慮していないので、その点に注意が必要である」と述べています。

関連研究

  • "Medicine" 誌(2016年)に掲載されたメタ分析では、ピロリ菌と口臭の関係について調べ た21の研究のデータを分析して、ピロリ菌に感染していると口臭が生じやすい(3倍近いリスク)という結論に至っています。
  • "Scientific Reports" 誌(2016年)に掲載された天津医科大学の研究では、中国人男女1万人を調査して、糖質糖類の摂取量が最も多い人は最も少ないグループに比べてピロリ菌の感染率が65%高いという結果になっています。 この研究のデータでは、30%ほどがピロリ菌に感染していました。