C型肝炎の患者はパーキンソン病になりやすい?

(2015年12月) "Neurology" 誌に掲載された中国医薬大学(台湾)の研究によると、パーキンソン病になるリスクがC型肝炎ウイルスにより増加するかもしれません。

研究の方法
肝炎患者 49,967人(*)と健常者 199,868人を平均12年間にわたり追跡調査してパーキンソン病の発症リスクを調べました。
(*) B型肝炎の患者が71%、C型肝炎の患者が21%、B型およびC型肝炎を併発している患者が8%。
結果

パーキンソン病を発症したのは、肝炎患者のグループでは270人(C型肝炎に限ると120人)、健常者のグループでは 1,060人でした。

年齢・性別・糖尿病の有無・肝硬変の有無などを考慮して分析したところ、C型肝炎の患者は健常者に比べてパーキンソン病の発症リスクが30%近く高くなっていました。

B型肝炎やB型・C型肝炎の併発とパーキンソン病のリスクとの間には関係が見られませんでした。

パーキンソン病とC型肝炎
パーキンソン病

パーキンソン病はアルツハイマー病に次いで2番目に多い進行性の変性疾患です。 日本における患者数は10万人超とされています。 パーキンソン病の原因は今のところ不明です。 症状は手足の震え・緩慢な動作・筋肉のこわばり・発話の異常などで、患者の30%には認知機能の低下も見られます。

C型肝炎

C型肝炎の患者数はWHOによると1億3千万~1億5千万人だと推測されます。 C型肝炎は肝臓ガンなどの深刻な病気の原因となりますが、感染初期の段階では特に症状がほとんど無いため感染に気付いていない人が多数存在します。

C型肝炎は注射針の共有などで感染するほか、出産時に母親から新生児に感染することもあります。