ハーブ・サプリメントの80%にハーブが入っていないという検査結果

(2015年2月) 米国ニューヨーク州が行ったDNA検査により、ウォルマートなどの小売チェーン店のブランドで販売されているハーブ・サプリメントの80%にハーブの成分がまったく含まれていないという結果になりました。

これらの偽サプリメントに含まれていたのは、成分表示とは全く無関係な小麦・米・豆・マツ・アスパラガス・観葉植物・柑橘系果実・黒ニンジン(ワイルド・キャロット)などでした。
DNA検査の内容
DNA検査は、ニューヨーク州全域の店から入手した6種類のハーブ・サプリメント(サンプル総数は78)を対象に行われました。 検査回数のトータルは390回でした。

例えば、セント・ジョンズワートのサプリメントに含まれていたのは、米とニンニク、熱帯性の観葉植物だけでしたし、エキナセアや朝鮮人参のサプリメントにも、これらのハーブのDNAの片鱗すら認められませんでした。

サプリメントは処方薬と違って、米国食品医薬局(FDA)による厳格な承認プロセスを経る必要がありません。

ニューヨーク州の法務局長は、この検査結果に基づき、ウォルマート、GNC、Target、Walgreensの各社にインチキ・サプリメントの販売を即刻停止するように求めています。

インチキ・サプリメントは、サプリメントのラベルに表示されていない成分が含まれているために、本来期待される効果が無いだけでなく、食品アレルギーを抱えている人に深刻なアレルギー症状が生じる危険もあります。

コメント
Council for Responsible Nutrition というハーブ・サプリメント業界団体のCEOは「今回の検査方法は正しくない。 正義の味方気取りで余計ことをするな」と怒りをぶちまけたのち、冷静さを取り戻して次のように述べています:
「ハーブ・サプリメントの製造過程においてはですね、(ハーブの)DNAが除去されたり傷つけられたりするわけですよ。 したがって、DNA検査というのはハーブ・サプリメントの成分を検査するのには不適切なのです」
American Herbal Products Association(同じくハーブ・サプリメントの業界団体)の会長も同じような主旨の発言をしています:
「今回の結果はクロマトグラフィーあるいは顕微鏡検査で確認する必要がある」
しかしながらストーニー・ブルック大学(ニューヨーク)の薬理学の教授は次のように述べています:
「この検査結果は、ハーブ・サプリメント業界で混ぜ物が横行していることを科学的に示す、信頼度の高いエビデンスです」