輸入ハーブのサプリメントの成分表示は信頼できない

(2013年11月) "BMC Medicine" に掲載されたカナダの研究で44種類のハーブのサプリメントの成分を調べたところ、1/3以上の製品において成分表示に偽りがあることが明らかになりました。

研究の概要
この研究では、DNAバーコーディングという手法を用いて、米国およびカナダで販売されている12社のサプリメント製品を分析しました。 分析の主な結果は次の通りです:
  • 有効成分をラベルに表示されている割合で含んでいない製品が多かった。 そういう製品では、大豆や小麦、米などで水増しされていた。
  • 44の製品のうち1/3では、原材料に別の植物のみが使われており、表示されている原材料はこれっぽっちも使われていなかった。
  • 複数のエキナセア製品において、エキナセアではなく「ビター・ウィード」という植物が使われていた。 ビター・ウィードはインドやオーストラリアに生えているブタクサ属の雑草で、発疹や吐き気の原因となるほか、花粉が(夏季の)花粉症や喘息の原因となります。
  • セントジョンズ・ワート(抗鬱作用があるとされるハーブ)として売られている製品のうちの2種類では、セントジョンズ・ワートのDNAの痕跡が一切認められず(つまり、これっぽっちも使われていない)、成分として検出されたのは、一方では単なる米のみであり、もう一方ではアレクサンドリアン・センナ(下剤として用いられる)だった。
  • 認知症に効果があるとされるイチョウのサプリメントには、ラベルに表示されていない成分である黒クルミが含まれていた。 これは、ナッツ類へのアレルギーのある人にとっては問題となります。

ニューヨークタイムズに掲載されているグラフによると、表示どおりの成分を含んでいる良心的なメーカーは12社のうち2社だけで、ラベルに表示されている成分とサプリメントの内容がまったく一致しない(水増し用の混ぜ物と、まがい物の材料だけ)メーカーも2社でした。

類似研究

2012年の8月に行われた米国の同様の研究でも今回と同様の結果が出ています。 ブラック・コホッシュ(サラシナショウマ)という更年期障害の症状緩和などに用いられるサプリメントを DNA 分析したところ、対象となった36のボトル(36種類の製品なのか、数種類の製品なのかは不明)のうちの25%で、ブラック・コホッシュの代わりに中国の観葉植物が使われていたのです。

対策
米国製のサプリメントであれば、製品のラベルに "GMP Certification"(Natural Products Association という業界団体による認証のマーク)があるかどうかをチェックしましょう。 GMP のマークが表示されていれば、米国食品医薬局(FDA)の基準に準拠した品質が期待できます。