(2019年3月) " frontiers in Psychology" 誌に掲載されたイェール大学などによる研究で、どういった行為が「ヒロイック(英雄的な)」とみなされるかが調査されています。
研究の方法
ヒトの社会的行為の要素として確立されているのは次の4つです:- 行為者が何を犠牲にするか
- 行為の対象者が何を得るか
- 当該の行為のレア度(頻繁か滅多にないか)
- 当該の行為の奇特度(行為者の立場にある者がその行為をするのが「当然である」~「意外である」)
- 調査ではまず、各人にヒロイックであると思う行為を列挙してもらいました。
- 次に、そうして列挙された80の行為がそれぞれどの程度ヒロイックであるかを評価してもらいました。
- そして最後に、「最もヒロイック」であると評価された5つの行為と、「ヒロイックかどうか疑わしい(ヒロイック度が最低)」と評価された5つの行為に関して、上述の4つの要素それぞれの程度を評価してもらいました。
明らかにヒロイックな5つの行為
- 燃え盛る建物の中に人を助けに入る(頭から水をかぶったりするんだろう)
- 仲間の兵士を守るため手りゅう弾(きっとピンが抜け済みのもの)の上に自らの体を覆いかぶせる
- 洪水から人を助ける
- いじめられっ子をかばう子供
- 心配が止まった人に心肺蘇生術を行う
ヒロイックなのか疑問が残る5つの行為
- 献血
- 募金
- 無料食事配給所でボランティア活動
- 過ちを認める
- きちんと育児する