DASH食の高脂肪・低炭水化物バージョンも血圧低下に有効

(2016年1月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載予定であるカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究で、DASHと呼ばれる食事療法の内容に変更を加えて高脂肪・低炭水化物の食事にしても血圧と中性脂肪を下げる効果が失われず、LDLコレステロールも増えないという結果になりました。出典: Children’s Hospital Oakland Research Institute Study Finds...

DASHとは
DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)は、高血圧対策として考案された食事療法です。 血圧を下げる効果とLDLコレステロールを下げる効果が認められており、心臓や血管などの健康に良いとして推奨されています。 DASH食では果物・野菜・低脂肪の食品を積極的に食べます。
研究の方法
36人の健康な成人に次の3種類の食事をそれぞれ3週間にわたって続けてもらい、血圧やコレステロールへの影響を比較しました:
  • 普通の食事(*)
  • 標準的なDASH食(DASH食)
  • 高脂肪・低炭水化物のDASH食(HF-DASH食)(†)

(*) 2種類のDASH食に比べて食物繊維・果物・野菜が少なく、赤身肉が多い食事。 比較対照用。

(†) HF-DASH食では、脂肪分を普通に含む(低脂肪や無脂肪ではない)乳製品も食べる。 標準的なDASH食に比べて、総脂肪量も飽和脂肪量も多いが炭水化物が少ない。 炭水化物の摂取量は主に果物ジュースなどの糖類を減らすことで減らした。

食事療法同士で影響し合わないようにするため、食事療法の種類が変わるごとに2週間の空白期間を設けました。 また、試験期間中に被験者の体重に変化はありませんでした。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 普通の食事を食べたときを基準として、DASH食を食べたときとHF-DASH食を食べたときとで血圧の下がり方が同程度だった。
  • DASH食を食べたときよりもHF-DASH食を食べたときの方が、中性脂肪(トリグリセライド)とVLDL(超低比重リポタンパク)コレステロールのうち中サイズおよび大サイズのものが少なかった。
  • DASH食とHF-DASH食とでLDLコレステロール反応に有意な違いは見られなかった(*)
    (*) アブストラクトには 「DASH食ではLDLコレステロールが(HDLコレステロールも)普通の食事のときよりも少なかったが、HF-DASH食では普通の食事のときと変わらなかった」 とあります。
上記の結果から、DASH食のバリエーションとしてHF-DASH食も有効であると考えられます。