炭水化物や糖分の多い食事で軽度の認知症のリスク

(2012年10月) "Journal of Alzheimer's Disease" に掲載された米国の研究によると、高炭水化物の食事がアルツハイマー病の原因になる可能性があります。 炭水化物や糖分の多い食事をする高齢者で軽度認知障害(MCI)のリスクが増加するというのです。
MCI
MCIは記憶力・言語能力・思考力・判断力などの障害で、アルツハイマー病の初期症状であることがあります。
研究の方法

この研究では、70~89歳までの940人に食事週間に関するアンケートに回答してもらいました。 研究開始の時点では940人の中に認知障害が生じている人はいませんでした。

結果

研究開始から4年間のうちに、940人のうち200人がMCIの症状を呈し始めました。

炭水化物の摂取量が最も多い水準にあったグループでは、MCIになる率が炭水化物の摂取量が最も少なかったグループの1.9倍でした。 同様に、糖分の摂取量が最も多かったグループでは、MCIになる率が糖分の摂取量が最も少なかったグループの1.5倍でした。

脂肪とタンパク質に関しては逆に摂取量が多いグループでリスクが低下しており、脂肪やタンパク質の摂取量が最低水準にあったグループと比べて、脂肪の摂取量が最も多い水準にあったグループでは42%、そしてタンパク質の摂取量が最も多い水準にあった人たちでは21%、MCIのリスクがそれぞれ減少していました。

脂肪とタンパク質の消費量も考慮した分析では、炭水化物の摂取量が最高水準にあるグループではMCIのリスクが3.6倍に増加していました。

研究者によると、糖は脳の燃料になるので適度に摂取する分には良いのですが、糖を摂り過ぎると逆に脳が糖を使えなくなります。