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炭水化物の大量摂取により血圧を下げるホルモンが減る

(2016年3月) "Journal of the American College of Cardiology" に掲載されたアラバマ大学バーミンガム校などの研究によると、炭水化物を大量に摂ると特に肥満者において心臓で作られるホルモンの生産量が減る可能性があります。

研究の方法
血圧が正常な被験者33人に炭水化物を多量に含むシェイク(294kcal)を飲ませたのち6時間にわたり、血液検査をして心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)などの血中濃度の変化を調べました。
ANP
ANPは心臓で生産されるホルモンで、体内から余分な塩分を排除したり血圧を下げたりする作用があります。 肥満者ではANPの生産量が減少するために体内の塩分が過剰となったり高血圧になったりしやすくなります。
結果

炭水化物を一度に大量に摂ったのちには、ANPの血中濃度が27%減少していました。

解説

多量の炭水化物によってANP血中濃度が抑制されるとすれば、そもそものANP血中濃度が低い肥満者は特に、炭水化物の摂り過ぎに注意が必要かもしれません。

メカニズムも明らかに

研究チームはさらにマウス実験を行い、炭水化物がANPの減少を引き起こすメカニズムを解明しました。

炭水化物の摂取によりグルコース(ブドウ糖)が増加すると、NF-κBと呼ばれる転写制御因子が刺激され、それによって細胞が作り出す miR-425 の量が増加していたのです。 miR-425 は研究チームの以前の研究により、ANPの生産を阻害する作用を持つことが明らかにされています。