エネルギー密度が高い食生活だと乳ガンになりやすい

(2016年9月) "Journal of Nutrition" に掲載されたエモリー大学(アメリカ)の研究によると、閉経後の女性がエネルギー密度の高い食生活をしていると乳ガンになるリスクが増加します。出典: Dietary Energy Density and Postmenopausal Breast Cancer Incidence...

エネルギー密度とは
エネルギー密度(ED)とは、食品1gあたりに含まれるカロリー(kcal)のことです。 脂肪分が少ない食品や、野菜や果物のように食物繊維を多量に含んでいる食品はEDが低くなります。 これまでの研究では、EDが高い食品によりBMIなど閉経後の乳ガンのリスク要因が増加することが示されています。
平たく言えば、EDが高い食品とは高カロリーの食品ということでしょう。
研究の方法

乳ガンなどのガンの病歴がない閉経後の女性5万7千人近くを対象に、食生活・生活習慣・医療歴といった情報を収集したのち、中央値で11.7年間にわたり乳ガンの発症状況を追跡調査しました。

データの分析においては、乳ガンのリスクに影響する年齢・人種・教育水準・生殖面における性質・家族歴といった要因を考慮しました。

結果
追跡期間中に 2,509件の浸潤性乳ガン(*)が発生しました。 このうち 1,857件がエストロゲン受容体陽性で、277件がエストロゲン受容体陰性でした。 EDの中央値は1.5kcal/gでした。
(*) 沢井記念乳腺クリニックによると、乳ガンのなかでも乳腺の外にまで広がり転移のリスクが高いもの。
食生活全体
食生活トータルでのEDが高かったグループ(*)は低かったグループに比べて、乳ガンになるリスクが20%高くなっていました。
(*) 原文の文面から察するに、EDの高低に応じてデータ全体を2つのグループに分けたようです。
個々の食品

EDが高い食品の摂取量と乳ガンのリスクとの間には、統計学的に有意な関係が見られませんでした。

その他
エストロゲン受容体の陰性/陽性・BMI・年齢・身体活動量は、EDと乳ガンのリスクとの関係に影響していませんでした。(*)
(*) この部分が「個々の食品のED」だけに適用されるのか、それとも「食生活全体のED」と「個々の食品のED」の両方に適用されるのか不明です。 たぶん両方?