カプサイシンは肥満者では満腹感を発揮しない?

(2015年8月) "PLOS ONE" に掲載されたアデレード大学(オーストラリア)の研究によると、高脂肪の食事に起因する肥満により、胃に存在し満腹感を引き起こすTRPV1という受容体の働きが損なわれます。

研究者は次のように述べています:
「お腹が一杯になると胃が拡張して胃の神経が体に『お腹が一杯だ』というメッセージを伝えますが、今回の研究では、このやり取りがTRPV1(別名: カプサイシン受容体)を介して行われることがわかりました」
「トウガラシの成分であるカプサイシンによりヒトの食事量が減ることが知られています。 今回明らかになったのは、TRPV1を除去することで胃の神経の拡張反応が抑制されるということです。 拡張反応が抑制されると満腹感を感じるまでに時間がかかり、食事量が増えます。 カプサイシンは部分的には胃を介して食事量を減らす効果をもたらしていると思われます」
「今回の研究ではさらに(マウス実験で)高脂肪食に起因する肥満によりTRPV1の働きに異常が生じることも明らかになりました」