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高脂肪の食事によりビタミンAが肥満や糖尿病のリスク要因となる

(2017年4月) 米国生理学会で発表されたテネシー大学の研究によると、高脂肪の食事とビタミンAの組み合わせにより太りやすくなったり糖尿病になりやすくなったりする恐れがあります。

高脂肪の食事に含有されるビタミンAの量が普通であっても、肝臓の遺伝子のうちブドウ糖と脂肪の代謝に関与するものの発現に悪影響が生じるかもしれないというのです。

研究の方法

ネズミの一群を2つのグループに分けて8週間にわたり、一方のグループにはビタミンAを普通の量で含有するエサを与え(「ビタAグループ」)、もう一方のグループにはビタミンAを含有しないエサを与えました(「非ビタAグループ」)。 そして、ネズミの状態を毎週調べました。

結果

それぞれのエサを与え始めてから6週間後の時点から、非ビタAグループのほうがビタAグループよりもBMIが低い(太り方が少ない)という傾向が現れ始めました。 肝臓など特定部位の脂肪も非ビタAグループのほうが少なくなっていました。

また、ビタAグループのほうが、Cytochrome P450 26A1 と呼ばれる肝臓のタンパク質が作られる量が多くなっていました。 Cytochrome P450 26A1 はレチノイン酸(体内でビタミンAから作られる物質)の量を調節するほか、脂肪とコレステロールの代謝にも関与しています。

さらに、ビタAグループのほうが、ブドウ糖の代謝およびインスリンのシグナル伝達経路を制御する遺伝子群の発現量が多くなっていました。

結論

上記の結果から、高脂肪の食事がビタミンAと組み合わさると、太りやすくなったり糖尿病のリスクが増加したりすると考えられます。

ヒトでもネズミの実験と同じようになるかどうかを今後の研究で確認する必要がありますが、研究者は次のように述べています:
「今回の結果からも、高脂肪の食事には気を付けたほうが良さそうです。 肥満者はビタミンAにも要注意かもしれません」