ハイヒールで膝に長期的なダメージ

"International Journal of Biomedical Engineering and Technology" (2013年10月)に掲載された中国の研究によると、ハイヒールの靴を履いて頻繁に走る人は、年を取ってから膝に障害が生じるリスクが増加します。

ハイヒールには歩幅を狭くして、歩き方を格好良くするとか、脚をスリムに見せるなどの効果がありますが、ハイヒールを履いている人の90%が痛みや、疲労感、痺れ、腱膜瘤(足の親指内側に生じる腫れ)を経験します。 今回の研究では、ハイヒールに、このような短期的な問題だけでなく、長期的な問題もあることが示されました。

この研究では、21~25才の女性たちにヒールの高さが異なる3種類の靴(踵の高さがそれぞれ、1.5センチ、4.5センチ、7センチ)を履いて走ってもらい、その時のヒップと足首の動きを計測しました。

その結果、ヒールの高い靴を履いて走ると、膝の外転/内転と、ヒップの屈曲/伸張の範囲が大きくなることが明らかになりました。 これによって膝の関節に高い負荷がかかり、変形性膝関節症のリスクが増加すると考えられます。

さらに、ハイヒールを履いて走るときには、足首の動きが減少し、さらに足を内側にひねるようにして走るために、捻挫のリスクが増加していました。 研究グループによると、ヒールが高くなるほど捻挫をするリスクが増えます。

捻挫のリスクよりも恐ろしいのは、将来的な膝関節症のリスクです。 今回の研究は若い女性のみを対象に行われましたが、他の年代の女性でも同様にハイヒールによって膝関節症のリスクが増加すると考えられます。