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ダイエット効果が期待されるイリシンを増やすなら高タンパクの食事?

(2017年4月) "Metabolic Syndrome and Related Disorders" 誌に掲載されたモンテス・クラロス州立大学(ブラジル)などの研究によると、体内に存在するイリシンの量を増やすにはタンパク質を豊富に含む食事がよいかもしれません。

イリシンについて

イリシンはホルモンの一種で、白色脂肪の褐色化などのダイエット効果をもたらすとされています。 細胞実験では、イリシンに乳ガン細胞を死滅させる効果のあることが示されています。

イリシンは、FNDC5(fibronectin type III domain containing 5)という筋肉タンパク質の先っぽが切断されて作られます。 これまでの研究により、イリシンが寒さや運動によって増加することが示されています。

研究の方法
28匹のマウスを次の4つのグループに分けて60日間にわたり飼育しました:
  1. 普通のエサを食べるグループ
  2. 糖質を多く含むエサを食べるグループ
  3. 脂肪を多く含むエサを食べるグループ
  4. タンパク質を多く含むエサを食べるグループ

そして、FNDC5やイリシンの量をグループ間で比較しました。 イリシンの量はウェスタン・ブロット法で測定しました。

結果

グループ2と3では、FNDC5の発現量(遺伝子に基づき作られる量)が落ち、骨格筋(内臓以外の筋肉。いわゆる普通の筋肉)に存在するイリシンの量も減っていました。

これに対してグループ4は、グループ1に比べてFNDC5とイリシンの量が少ないということはなく、褐色脂肪が増加していました。
留意点

人体にはイリシンが効果を発揮するほど存在しないのではないかという話があります。 今回の研究にしてもマウス実験なので、ヒトで同じ結果になるとは限りません。

また、今回の研究に関する情報が不足しているため、グループ4がグループ1に比べてFNDC5やイリシンの量が多いわけでもなさそうなのに褐色脂肪がグループ1より多かった理由も不明です。