健康な子供が成績優秀

米国テキサス州の1,211名の中学生を対象にした研究で、心臓と肺が健康だと読解力と計算能力の両方において成績の良いことが明らかになりました。

この研究では、生徒たちの読解力と計算能力のテスト、身体活動 (スポーツなどの運動だけではなく、生活するうえで体を動かすことも含む)と人間関係に関するアンケート、そして心肺機能の健康診断を実施しました。

男女のいずれでも、健康上の要因のうち学習能力に安定的に影響するのは心臓と呼吸器だけでした。

この研究ではさらに、家族や友人との人間関係が良好な生徒の成績が良いこともわかりました。

類似研究①
ミシガン州立大学が中学生を対象に行った研究でも、身体が健全であるほど学業成績(テストの点と通知表の評価)が良いという結果になっています。

この研究では、小学6年生の子供たち312人を、中学2年生まで追跡調査しました。 子供たちの体脂肪率、筋力、柔軟性、耐久力を測り、その結果を、4つの主要科目(数学、国語、社会、理科)の通知表の成績および学力試験の点数と照らし合わせました。

その結果、肉体の健全さが最高水準であったグループが、学業成績においても最高水準にありました。


類似研究②
"Pediatrics" 誌に掲載された研究でも、心肺機能の強い子供ほど学業成績が優秀であるという結果でした。

こちらの研究では、小中学生に PACER(Progressive Aerobic Cardiovascular Endurance Run) というテスト(足腰の強さと心肺機能を測定できるようです)を受けてもらいました。 その結果、PACER のスコアが良かった生徒は、悪かった生徒に比べて、算数のテストに合格する率が2.4倍、そして国語のテストに合格する率も2倍以上でした。

しかしながら、BMI が学業成績に与える影響は見られませんでした。 つまり、太っていても運動能力(心肺機能)が優れていれば、学業成績的には問題ないと言うことになります。 「肥満・メタボの若者は知力が低い」という研究もありますけどね。

この研究の教訓としては、体育の時間を犠牲にして学問の時間を増やすのは良くないということです。

ちなみにこの研究では、世帯収入の高い家庭の子供ほど学業成績が良いという結果も出ています。 世帯収入による学業成績への影響は、子供の運動能力による影響と同程度です。