股関節置換手術から数週間は脳卒中のリスクが4倍以上

2012年に発表されたデンマークの研究によると、股関節の全置換手術を行ってから数週間のあいだは脳卒中になるリスクが四倍以上になります。

研究の方法

股関節の全置換手術を受けた 66,000人以上の人たちと、手術を受けていない20万人近くの人たちとを比較しました。 研究対象となった人たちの平均年齢は72歳。 大部分が白人の女性でした。

結果

股関節置換手術を受けてから二週間以内のグループでは、手術を受けていないグループに比べて、出血性脳卒中のリスクが4.4倍、そして虚血性脳卒中のリスクが4.7倍になっていました。

また、虚血性脳卒中では手術後6週間、そして出血性脳卒中では手術後12週間にわたって、脳卒中のリスクが高い水準に留まっていました。

これらの期間(6週間と12週間)の後、脳卒中のリスクは減少してゆき、1年後には普通の水準に戻っていました。

アスピリンで脳卒中のリスクが低下

この研究ではさらに、股関節置換手術の後にアスピリンを服用することで、脳卒中のリスクを70%減少できることも明らかになりました。 他の薬では、このような効果は見られませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:
「医療費節約のためや、治療法の向上によって、手術してから退院するまでの期間が短くなっていますが、今回の研究で明らかになった脳卒中のリスクも考慮して退院の時期を決めると良いでしょう」