H2ブロッカーで C. ディフィシル感染症のリスクが増加

(2013年5月) "PLoS ONE" オンライン版に掲載された Mayo Clinic(米国)の研究によると、胃酸を抑えるための抗ヒスタミン薬を服用している人は、クロストリジウム・ディフィシル(C. ディフィシル)という細菌にやられるリスクが増加します。 C. ディフィシルは下痢の原因になります。

C. ディフィシルとの関連が認められたのは、ヒスタミン2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)です。 市販の抗ヒスタミン薬では、C. ディフィシルのリスクの有意な増加は見られませんでした。

研究グループによると、H2ブロッカーによるC. ディフィシルのリスク増加は、特に抗生物質を投与されている入院患者にとって危険であり、入院患者への H2ブロッカーの投与は慎重に行うべきだそうです。

C. ディフィシルの芽胞(≒胞子)は胃酸の影響を受けませんが、栄養型(増殖可能な通常の形態)は通常は胃酸で死ぬため、これが H2ブロッカーで(胃酸を抑えるので) C. ディフィシルのリスクが増加する理由かもしれません。