コンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

口腔ガンの予防にはミルクティー?

(2017年2月) 長崎大学と福建医科大学(中国)の研究チームが行い "Oncotarget" 誌に掲載された研究によると、口腔ガン(口の中にできるガン)の予防には紅茶と牛乳の両方を飲むのが良いかもしれません。
研究の方法
中国福建省の病院で診療を受けている口腔ガン患者421人とガン以外の患者 1,398人の、お茶(*)と牛乳の飲用量を調べました。 今回のデータには、喫煙や飲酒の習慣がある人は含まれていませんでした。
(*) 緑茶、ウーロン茶、その他のお茶。

データの分析においては、年齢・性別・BMI・婚姻状態・居住地・教育水準・歯の健康状態といった要因を考慮しました。

結果

お茶を飲む習慣があったのは、口腔ガン患者で76人、その他の患者で331人でした。 牛乳を飲む習慣があったのは、口腔ガン患者で167人、その他の患者で713人でした。

お茶

お茶を飲む習慣がある場合には、口腔ガンのリスク(オッズ比)が27%低くなっていました。

お茶を飲む習慣がある場合に口腔ガンのリスクが低下していたのは60才超のグループと都市部に住むグループでのみでした。 60才以下のグループや田舎にグループでは、お茶を飲む習慣があっても口腔ガンのリスクが下がっていませんでした。
  • 60才超でお茶を飲む習慣がある場合には、60才超でお茶を飲む習慣が無い場合に比べて、口腔ガンのリスクが54%低下していました。
  • 都市部に住んでいてお茶を飲む習慣がある場合には、都市部に住んでいてお茶を飲む習慣が無い場合に比べて、口腔ガンのリスクが54%(偶然同じ数字)低下していました。
牛乳

牛乳を飲む習慣がある場合には、口腔ガンのリスクが31%低くなっていました。

お茶を飲む習慣がある場合に口腔ガンのリスクが低下していたのは60才以下のグループ・都市部に住むグループ・体重が適正(BMIが18.5~23.9)のグループのみでした。
  • 60才以下で牛乳を飲む習慣がある場合には、60才以下で牛乳を飲む習慣が無い場合に比べて、口腔ガンのリスクが39%低下していました。
  • 都市部に住んでいて牛乳を飲む習慣がある場合には、都市部に住んでいて牛乳を飲む習慣が無い場合に比べて、口腔ガンのリスクが45%低下していました。
  • 体重が適正で牛乳を飲む習慣がある場合には、体重が適正で牛乳を飲む習慣が無い場合に比べて、口腔ガンのリスクが38%低下していました。
お茶と牛乳を合わせた分析

お茶も牛乳も飲む習慣が無い場合を基準として比較すると、牛乳だけ飲む習慣がある場合には25%、お茶だけを飲む習慣がある場合には13%(ただし統計学的に有意ではない)、牛乳とお茶の両方を飲む習慣がある場合には57%のリスク低下でした。

つまり、牛乳を飲む習慣があるだけでも口腔ガンのリスクが低いけれど、牛乳とお茶の両方を飲む習慣があるとリスクがさらに低いというわけです。
ミルクティー?

諸般の事情によりこの記事のタイトルに「ミルクティー」という言葉を使いましたが、今回の研究はお茶と牛乳のそれぞれを飲む習慣があると口腔ガンのリスクが低いという話なので、「口腔ガンの予防にはミルクティー」というのとは少し違うかもしれません。

やはりミルクティー
確かに、今回の論文には「ミルクティー」という言葉も「紅茶」という言葉も登場しません。 しかし、ミルクティー以外に牛乳とお茶の接点はありませんし、論文中で「中国ではお茶に牛乳を加える習慣が一般的である」とも述べられているので、研究チームの念頭にはやはりミルクティーがあったはずです。