世界15ヶ国を対象に行われた正直度調査。 日本の順位は...?

(2015年11月) "London Experimental Workshop" で発表予定であるイースト・アングリア大学(英国)の研究で、日本を含む15ヶ国を対象に正直さの調査が行われました。

研究の方法
世界15ヶ国(*)に在住の 1,500人超の男女にネットを介して行われた2つの実験に参加してもらいました。
(*) ブラジル、中国、ギリシャ、日本、ロシア、スイス、トルコ、米国、アルゼンチン、デンマーク、英国、インド、ポルトガル、南アフリカ、韓国
1つ目の実験
1つ目の実験では、コインを投げて表か裏かを参加者に答えてもらいました。 参加者は、表が出れば3ドルまたは5ドルを貰えることを告げられていました。 1つの国において平均で「表」が出る確率が50%を超えた場合にウソをついている人がいると判断しました。
1ヶ国あたり100人超に何十回か何百回かコインを投げてもらって、正直者が多い国であれば「表」の確率が50%に近いはずだということでしょう。 毎回ウソをつく人もいれば、数回だけウソをつく人もいたでしょうが、「1人がウソをつく頻度×ウソをつく人の数」を国ごとのパーセンテージで計測したといことでしょう。
2つ目の実験

2つ目の実験では、音楽クイズを実施しました。 クイズですべての質問に正解した参加者には報奨金が与えられました。

インターネットでクイズの答えを調べることは禁止され、次の質問に移動する前に「ネットで調べずに回答しました」という欄をクリックすることが求められました。

質問の数は3問でしたが、そのうちの2つは非常に高い難易度となっており自力で回答するのはまず不可能でした。 したがって「1問以上に自力で正解した=ウソをついた」とみなされました。

結果
どの国にも嘘つきの人はいましたが、1つ目のコインの実験ではウソつき率の推定値が最低だったのは英国(3.4%)で最高だったのは中国(70%)でした。 中国に次いでウソつきな国は、日本・韓国・インドでした。
ウソつき国家がアジアに集中していた理由として研究者は、ギャンブルに対する態度などコインの実験に特有の文化的な理由があるのではないかと考えています。 2つ目の実験では、アジア諸国が他国に比べて特に不誠実だということもありませんでした。

2つ目の音楽クイズの実験では、日本が最も正直で、その次が英国でした。 こちらの実験で最もウソつきだったのはトルコでした。

参加者本人たちが推測する正直度

各参加者に各国がコインの実験において平均でどの程度正直だったと思うかを尋ねたところ、各参加者の回答は実際の実験結果とは食い違っていました。

各国の参加者から最も正直度が低いと推測されたのはギリシャでしたが、コインの実験においてギリシャは最も正直な国の1つでした。 音楽クイズにおいても中ほどの成績でした。

また、自分自身がウソつきの参加者と正直度が高い国々の参加者は、他の参加者の正直度を低く推測する傾向にありました。

各参加者(特に中国とギリシャの参加者)とも自国の正直度を実際の結果よりも厳しく推測する傾向ありましたが、これは自国人の不誠実さを見せ付けられるニュースを目にすることが最も多いためかもしれません。
例えば汚職や収賄のニュースにしても、他国には流れないようなニュースでも自国には流れるということでしょう。